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縮合形のdeとem(contração)

2026-10-08

縮合形は、前置詞と定冠詞が1語に結びついた形です。deは「〜の」「〜から」、emは「〜に」「〜で」を表す前置詞で、あとに定冠詞のo・a・os・asが続くと、必ず結びついて1語になります。この記事を読むと、deとemの8つの形と、結びつくときと結びつかないときの見分け方が分かります。

使う​場面

「先生の本」のように持ち主を言うとき、「銀行にいます」のように居場所を言うときに使います。名詞に定冠詞が付いているので、deやemと結びつきます。

  • O livro do professor é novo.(先生の本は新しいです)
  • A bolsa da aluna está aqui.(その生徒のかばんはここにあります)
  • Estou no banco.(私は銀行にいます)

作り方

前置詞と定冠詞の組み合わせごとに、形が決まっています。冠詞は名詞の性と数に合わせて選びます。色の付いた語が、do・da・no・naなどの縮合形です。

前置詞
de(〜の)
o(男性・単数)
de + o → do
a(女性・単数)
de + a → da
os(男性・複数)
de + os → dos
as(女性・複数)
de + as → das
前置詞
em(〜に)
o(男性・単数)
em + o → no
a(女性・単数)
em + a → na
os(男性・複数)
em + os → nos
as(女性・複数)
em + as → nas

名詞に合わせて冠詞を選び、前置詞と結びつけます。

作り方
名詞冠詞つきdeem
livro(本・男性・単数)o livrodo livrono livro
casa(家・女性・単数)a casada casana casa
alunos(生徒たち・男性・複数)os alunosdos alunosnos alunos
mesas(机・女性・複数)as mesasdas mesasnas mesas

結びつけるのは、定冠詞が付くときです。冠詞のない名詞の前では、deとemはそのままの形で置きます。

結びつかない​とき

都市名や人名には、ふつう冠詞が付かないので、縮合形になりません。国名には、ふつう冠詞が付きます。

結びつかないとき
場面形日本語
都市名(冠詞なし)Eu estou em Tóquio.私は東京にいます
国名(冠詞あり)Eu estou no Japão.私は日本にいます
出身・都市名Ela é de Tóquio.彼女は東京の出身です
出身・国名Ela é do Japão.彼女は日本の出身です

Tóquioには冠詞が付かず、Japãoにはoが付きます。ただし、Portugalのように冠詞の付かない国もあります。国名は、o Japão、a Françaのように冠詞つきで覚えます。

親しい人の名前に冠詞を付ける言い方もあり、o Paulo、a Anaのように言います。このときも、deやemは冠詞と結びつきます。

日本語との​違い

日本語は「の」「に」「で」の助詞が、名詞のあとに付きます。ポルトガル語は、前置詞が名詞の前に置かれ、冠詞と結びついて1語になります。日本語は助詞が名詞のあとで独立しているので、1語に結びつく仕組みはありません。

「先生の本」はo livro do professorで、順番は、持ち物、前置詞、持ち主です。日本語と逆になります。deは、あとの名詞が持ち主であることを示します。

日本語の「に」と「で」は、emで言える場面が重なります。この記事では、居場所の「〜にいる」だけを扱います。

例文

各文の下の1行は、縮合形の中身と、その形を選んだ理由です。

  1. O livro do professor está aí.(先生の本はそこにあります)
  2. do → de + o。professorが男性・単数なのでo。
  3. A bolsa da aluna é nova.(その生徒のかばんは新しいです)
  4. da → de + a。alunaが女性・単数なのでa。
  5. Os pais dos alunos estão ali.(生徒たちの親はあそこにいます)
  6. dos → de + os。alunosが男性・複数なのでos。
  7. Eu estou no hotel.(私はホテルにいます)
  8. no → em + o。hotelが男性・単数なのでo。
  9. Ela está na escola.(彼女は学校にいます)
  10. na → em + a。escolaが女性・単数なのでa。
  11. Minha irmã está em Tóquio, e meus pais estão no Japão.(姉は東京に、両親は日本にいます)
  12. no → em + o。Japãoには冠詞のoが付く。Tóquioには冠詞が付かないので、emはそのままの形。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. O telefone ( de / do / da ) professor está aqui.
  2. Os livros estão ( na / no / nas ) mesas.
  3. Nós estamos ( em / no / na ) Tóquio.
答え
  1. do(professorが男性・単数なのでde + o)
  2. nas(mesasが女性・複数なのでem + as)
  3. em(Tóquioには冠詞が付かないので、結びつかない)

参考に​した​資料

  • 級の所属: ブラジルのポルトガル語には、入門の文法を一覧にした公開資料がありません。教科書の第3課と第4課で習う項目なので、入門に置いています。
  • 規則の出典: 香川正子『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(白水社)第3課「定冠詞と前置詞deの縮合形」(p.33)、第4課「定冠詞と前置詞emの縮合形」(p.37)。国名と親しい人の名前に付く定冠詞は第3課の注(p.33)、冠詞の付かないPortugalは第5課「単語力アップ」の国名の表(p.44)、冠詞の付かない都市名は第5課のem Tóquioの例文(p.43)