指示詞(este・esse・aquele)
2026-10-06
- 入門
- CEFR A1
指示詞は「この」「その」「あの」と、目の前のものを指す単語です。ポルトガル語には、este、esse、aqueleの3つがあり、話し手と相手から見た距離で選びます。それぞれが名詞の性と数に合わせて4つの形に変わります。入門(CEFRのA1)の範囲では、3つの距離と12の形、名詞を修飾する使い方と単独の使い方を押さえれば足ります。
使う場面
人やものを指して「これは〜です」「その〜は〜です」と言うときに使います。este alunoのように名詞の前に置いて「この生徒」と言う使い方と、Este é o professor.のように単独で置いて「こちらは先生です」と言う使い方があります。
- Este é o professor.(こちらは先生です)
- Essa médica é de São Paulo.(その医者はサンパウロの出身です)
- Aquele senhor é jornalista.(あの男性は記者です)
作り方
距離で3つを選び、名詞の性と数で語尾を選びます。色の付いた部分が語尾です。
| 名詞 | este(自分の近く) | esse(相手の近く) | aquele(両者から遠い) |
|---|---|---|---|
| 男性・単数 | este | esse | aquele |
| 女性・単数 | esta | essa | aquela |
| 男性・複数 | estes | esses | aqueles |
| 女性・複数 | estas | essas | aquelas |
どの指示詞も、男性単数がe、女性単数がa、女性複数がasで終わります。男性複数は、estes・esses・aquelesと、eのあとにsが付きます。名詞の前に置くときも、単独で使うときも、指すものの性と数に合わせます。
日本語との違い
3つの距離で使い分ける点は、日本語に近いです。esteは「これ・この」、esseは「それ・その」、aqueleは「あれ・あの」に、おおよそ当たります。日本語の「それ」は相手に近いものを指しますが、esseも相手に近いものを指します。話に出たばかりのものを指すこともあります。
ただし、名詞の性と数で形が変わる点は、日本語にない現象です。日本語の「この」は、指すものが男でも女でも、1つでも複数でも同じです。ポルトガル語は、este aluno、esta aluna、estes alunos、estas alunasのように、名詞に合わせて形を選びます。
例文
各文の下に、指示詞の距離と形、その形を選ぶ理由を書きます。
- Este é o professor.(こちらは先生です)
- Este → 自分の近くの人を指す。単独で使い、professorが男性なので男性単数。
- Esta é a médica.(こちらが医者です)
- Esta → 自分の近くの人を指す。médicaが女性なので女性単数。
- Esse aluno é de Osaka.(その生徒は大阪の出身です)
- Esse → 相手の近くの生徒を指す。alunoが男性・単数なので語尾はe。
- Essas médicas são de São Paulo.(その医者たちはサンパウロの出身です)
- Essas → 相手の近くを指す。médicasが女性・複数なので語尾はas。
- Aquele senhor é jornalista.(あの男性は記者です)
- Aquele → 両者から離れた人を指す。senhorが男性・単数なので語尾はe。
- Aquelas alunas não são de Tóquio.(あの生徒たちは東京の出身ではありません)
- Aquelas → 両者から離れた人を指す。alunasが女性・複数なので語尾はas。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( Este / Esta / Estes ) é o professor.
- ( Esses / Essa / Esse ) alunos são de Osaka.
- ( Aquele / Aquela / Aquelas ) médica é de Brasília.
答え
- Este(男性・単数)
- Esses(男性・複数)
- Aquela(女性・単数)
参考にした資料
- 級の所属: ブラジルのポルトガル語には、入門の文法を一覧にした公開資料がありません。教科書の第2課で習う項目なので、入門に置いています。
- 規則の出典: 香川正子『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(白水社)第2課「指示詞」(pp.26–27)