所有詞(meu・seu・nosso)
2026-10-06
- 入門
- CEFR A1
所有詞は「私の」「あなたの」「私たちの」と、持ち主を示す単語です。教科書では所有形容詞とも呼びます。名詞の前に置いて、その名詞の性と数に合わせて4つの形に変わります。入門(CEFRのA1)の範囲では、3つの持ち主の形と、持ち主ではなく名詞に合わせる仕組みを押さえれば足ります。
使う場面
「私の友だち」「あなたの家」のように、誰のものかを言うときに使います。名詞の前に置くのが基本です。「この家は私のものです」のように、serのあとに単独で置く使い方もあります。
- Meu amigo é médico.(私の友だちは医者です)
- Suas amigas são de Tóquio.(あなたの友だち(女性)は東京の出身です)
- Esta casa é nossa.(この家は私たちのものです)
作り方
持ち主で3つの系統を選び、名詞の性と数に合わせて形を選びます。色の付いた部分が所有詞です。
| 元の形 | 私の | あなたの・あなたたちの | 私たちの |
|---|---|---|---|
| filho(息子・男性・単数) | meu filho | seu filho | nosso filho |
| filha(娘・女性・単数) | minha filha | sua filha | nossa filha |
| filhos(息子たち・男性・複数) | meus filhos | seus filhos | nossos filhos |
| filhas(娘たち・女性・複数) | minhas filhas | suas filhas | nossas filhas |
seuは、vocêやo senhor、vocêsの持ち物を言うときの形です。形は、持ち主の性ではなく、持ち物である名詞の性と数で決まります。男の人が言っても、女の人が言っても、女性名詞のfilhaにはminhaを使います。「彼の」「彼女の」の言い方は、別の記事で扱います。
所有詞の前に定冠詞を付けて、o meu amigoと言うこともできます。付けても付けなくても意味は変わりません。
日本語との違い
名詞の前に置く語順は、日本語と同じです。「私の家」とminha casaは、「持ち主、持ち物」の順に並びます。この点は、日本語に近いです。
形が変わる点は、日本語にない現象です。日本語の「私の」は、あとに来る名詞が何でも、持ち主が男でも女でも同じです。ポルトガル語は、持ち物の名詞の性と数で、meu・minha・meus・minhasのように形を選びます。minhaが「女性の持ち主」を示すと考えるのは誤りです。
例文
各文の下に、所有詞の形と、その形を選ぶ理由を書きます。
- Meu amigo é médico.(私の友だちは医者です)
- Meu → 「私の」・男性・単数。amigoが男性・単数なのでmeu。
- Minha tia é professora.(私のおばは先生です)
- Minha → 「私の」・女性・単数。tiaが女性・単数なのでminha。
- Nossos filhos são estudantes.(私たちの子どもたちは学生です)
- Nossos → 「私たちの」・男性・複数。filhosが男性・複数なのでnossos。
- Suas amigas são de Tóquio.(あなたの友だち(女性)は東京の出身です)
- Suas → 「あなたの」・女性・複数。amigasが女性・複数なのでsuas。
- Aquela é nossa escola.(あれは私たちの学校です)
- nossa → 「私たちの」・女性・単数。escolaが女性・単数なのでnossa。
- Esta casa é nossa.(この家は私たちのものです)
- nossa → 「私たちのもの」。名詞を伴わず単独で使う。casaが女性なのでnossa。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( Meu / Minha / Meus ) tia é professora.
- ( Nosso / Nossa / Nossos ) filhos são estudantes.
- ( Seu / Sua / Suas ) amigas são de Osaka?
答え
- Minha(tiaが女性・単数)
- Nossos(filhosが男性・複数)
- Suas(amigasが女性・複数)
参考にした資料
- 級の所属: ブラジルのポルトガル語には、入門の文法を一覧にした公開資料がありません。教科書の第2課で習う項目なので、入門に置いています。
- 規則の出典: 香川正子『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(白水社)第2課「指示詞」「所有詞」の項と、その使い方の項(教科書では所有形容詞と呼ぶ、p.27)