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命令文(el imperativo)

2026年10月13日

Doble a la derecha.は「右に曲がってください」という意味です。相手に何かをしてもらうときや、してはいけないと伝えるときは、命令文を使います。命令文の形は、相手をtúで呼ぶかustedで呼ぶかで変わります。

使う場面

道を教える、店で物を頼む、注意する、誘うときに使います。日本語の「〜してください」「〜しなさい」「〜しないで」にあたります。

  • Mire.(見てください)
  • No se preocupe.(心配いりません)
  • Mira.(見て)

usted・ustedesへの命令

ustedとustedesへの命令には、接続法現在という形を使います。接続法は、願いや、まだ起きていないことを表す動詞の形です。

ar動詞は語尾のaがeに、er動詞とir動詞は語尾のeやiがaに入れ替わります。

usted・ustedesへの命令
不定詞ustedustedes
doblar(曲がる)dobledoblen
mirar(見る)miremiren
beber(飲む)bebabeban
vivir(住む)vivavivan

不規則動詞も、語尾は同じ規則に従い、語幹が変わります。

usted・ustedesへの命令
不定詞ustedustedes
seguir(進む)sigasigan
decir(言う)digadigan
dar(渡す)déden

否定の命令は、前にnoを置くだけです。No beban.(飲んではいけません)

nosotrosの形で誘う

接続法現在のnosotrosの形は、「〜しましょう」という誘いになります。Comamos aquí.(ここで食べましょう)

túへの命令

túへの命令は、肯定と否定で形が違います。

túへの命令
hablar(話す)comer(食べる)
肯定Habla.Come.
否定No hables.No comas.

肯定の命令には命令法という形を使います。規則動詞では、ar動詞は-a、er動詞とir動詞は-eで終わります。これは、直説法現在のélの形と同じです(él habla → Habla.)。

否定の命令には、接続法現在のtúの形を使います。ustedの形に-sを付けた形です(hable → No hables.)。

よく使う動詞には、肯定の命令法が不規則な語があります。

túへの命令
不定詞túへの肯定の命令
decir(言う)di
hacer(する)haz
poner(置く)pon
salir(出る)sal

目的語の代名詞を置く場所

肯定の命令では、目的語の代名詞を動詞の後ろにつないで書きます。否定の命令では、noと動詞の間に置き、分けて書きます。

目的語の代名詞を置く場所
ustedtú
肯定Dígamelo.Cómpralo.
否定No me lo diga.No lo compres.

代名詞をつないでも、強く発音する音節は変わりません。そのため、diga → Dígamelo、compra → Cómpraloでは強い音節が後ろから3番目以前になり、アクセント記号を書きます。Dime(di+me)は後ろから2番目のままなので、記号は要りません。

再帰動詞のseも同じ規則で動きます。

  • Levántese.(起きてください)
  • No se levante.(起きないでください)

日本語との違い

日本語の「〜てください」は、相手が誰でも同じ形で丁寧になります。スペイン語は、相手をtúで呼ぶかustedで呼ぶかで動詞の形を変えます。友人にはMira.、店の人や初めて会う大人にはMire.です。

スペイン語の命令文は、日本語の「〜しなさい」ほど強く聞こえません。道案内でDoble a la derecha.と言うのは、「右に曲がってください」くらいの普通の言い方です。もっと丁寧にしたいときは、por favorを添えます。

例文

  1. Mire, la catedral está allí.(見てください、大聖堂はあそこです)
  2. mireは、mirarのustedへの命令です。
  1. Siga todo recto.(まっすぐ進んでください)
  2. sigaは、seguirのustedへの命令です。道案内でよく使います。
  1. Hablen más despacio, por favor.(もっとゆっくり話してください)
  2. hablenは、hablarのustedesへの命令です。
  1. Come más fruta.(もっと果物を食べなさい)
  2. comeは、comerのtúへの肯定の命令です。
  1. No comas tanto.(そんなに食べないで)
  2. comasは、comerの接続法現在のtúの形です。否定なのでこの形を使います。
  1. Dime la verdad.(本当のことを言って)
  2. diはdecirのtúへの命令で、meを後ろにつないでいます。
  1. No lo toques.(それに触らないで)
  2. 否定なので、loは動詞の前に置きます。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. (ustedに)( Mira / Mire / Miras ), aquí está el museo.
  2. (túに)No ( bebe / bebas / beba ) eso.
  3. (túに)( Hazlo / Lo haz / Hágalo ) ahora.
答え
  1. Mire(ustedへの命令は接続法現在)
  2. bebas(túへの否定の命令は接続法現在のtúの形)
  3. Hazlo(túへの肯定の命令で、代名詞は後ろにつなぐ)

参考にした資料

  • 福嶌教隆『ニューエクスプレスプラス スペイン語』(白水社)第18課「接続法現在(命令文)」p.122、「命令文と目的語の代名詞」「tú(君)に対する命令文」p.123(2026-10-13閲覧)
  • Instituto Cervantes, Plan curricular, Gramática A1–A2「9.3. El imperativo」の不規則な肯定命令di, haz, pon, salと、代名詞をつなぐ例Cómpralo.(2026-10-13閲覧)