アクセント記号(la tilde)
2026-10-06
アクセント記号は、アクセントのある母音の上に付ける斜線(´)です。スペイン語では、アクセントの位置が規則と違う単語に、この記号を書きます。このほか、二重母音にならないí úと、同音異義語の区別にも書きます。記号を書き忘れると、つづりの間違いになります。
記号を書く3つの場合
アクセントの位置は、最後の音節、後ろから2番目、後ろから3番目以前の3つに分かれます。位置が規則と合わないときに記号を書きます。
| アクセントの位置 | 記号を書く場合 | 単語 |
|---|---|---|
| 最後の音節 | 語末が母音、n、sのとき | café(コーヒー)、canción(歌)、jamás(決して) |
| 後ろから2番目 | 語末がn s以外の子音のとき | árbol(木)、lápiz(鉛筆)、fácil(易しい) |
| 後ろから3番目以前 | いつも | música(音楽)、número(数) |
cafeは母音で終わるので、規則ではcaにアクセントがあります。実際は最後のfeにあるので、caféと書いています。árbolはlで終わるので、規則では最後のbolです。実際はarにあるので、árbolと書いています。música(mú-si-ca)のように、後ろから3番目以前にアクセントがある単語は、語末の文字に関係なく、記号を書きます。
sが子音のあとにある語(bíceps)は、語末がn s以外の子音の語と同じ扱いです。入門の単語には出てきません。
記号を書かない形は、間違いです。
| 正しいつづり | 間違ったつづり |
|---|---|
| café | 誤った形cafe |
| árbol | 誤った形arbol |
| canción | 誤った形cancion |
二重母音にしない記号
iかuにアクセントがあって、a e oの隣に並ぶときも、記号を書きます。この記号は、二重母音にならず、別々の音節になることを示します。
| 単語 | 音節 | 日本語 |
|---|---|---|
| río | rí-o | 川 |
| país | pa-ís | 国 |
| maíz | ma-íz | トウモロコシ |
二重母音と音節の数は、母音の記事にあります。
記号で区別する同音異義語
記号の有無で、音の並びが同じ別の単語を区別することがあります。tú(君は)とtu(君の)が、その例です。記号のあるtúは、文の中で目立つ語です。
日本語との違い
日本語のかなには、アクセント記号がありません。「雨」と「飴」は、アクセントが違っても、ひらがなでは同じ「あめ」です。スペイン語は、記号で、アクセントの位置をつづりに残します。記号があれば、辞書を引かなくても、どの音節にアクセントがあるかが分かります。
記号のない単語は、規則から位置が決まります。記号のある単語は、その母音にアクセントがあると分かります。
ñの波線と、üの2つの点は、アクセント記号ではありません。ñは別の文字、üはgüeとgüiでuを発音することを示す記号です。üは、c・z・g・jの読み方の記事にあります。
練習問題
正しいつづりを選んでください。
- 「コーヒー」は( cafe / café / cáfe )です。
- 「鉛筆」は( lapiz / lápiz / lapíz )です。
- 「トウモロコシ」は( maiz / maíz / máiz )です。
答え
- café(母音で終わり、アクセントは最後の音節)
- lápiz(
zで終わり、アクセントは後ろから2番目) - maíz(
íは二重母音にしない記号。maizではaiが二重母音になる)
参考にした資料
- 福嶌教隆『ニューエクスプレスプラス スペイン語』(白水社)「文字と発音」2・5(pp.13、16–17)。規則と違う位置のアクセントにアクセント記号を書くこと、記号のある
iuが二重母音にならないこと、tú と tu の区別を確かめた - RAE・ASALE, Ortografía básica, 2.4.1 Reglas generales 最後の音節にアクセントがある単語(語末が
nsか母音)、後ろから2番目にアクセントがある単語(語末がns以外の子音)、後ろから3番目以前にアクセントがある単語(いつも記号を書く)の3つの規則(2026-10-06閲覧、検索結果に出た要約で確認した)