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再帰動詞​(verbi riflessivi

初級 2026-09-21

再帰動詞は、alzarsi(起きる)やlavarsi(体を洗う)のように、動作が自分自身に向かうことを表す動詞です。動詞の前にmitisicivisiという再帰代名詞を置いて使い、現在形の語尾変化はもとの動詞(-are-ere-ire)と同じ規則にしたがいます。初級(CEFRA2)の範囲では、6つの再帰代名詞の使い方と、近過去essereを使う点を押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

毎日の習慣(起きる、体を洗う、服を着る)や、名前を名乗ること、気分や感情の変化を言うときに再帰動詞を使います。alzarsi(起きる)、svegliarsi(目が覚める)、lavarsi(体を洗う)、vestirsi(服を着る)、chiamarsi(〜という名前だ)、divertirsi(楽しむ)、sentirsi(〜と感じる)は、日常会話でよく使う再帰動詞です。

  • Mi alzo alle sette.(私は7時に起きます)
  • Come ti chiami?(お名前は何ですか)
  • Ci divertiamo insieme.(私たちは一緒に楽しみます)
  • Non mi sento bene oggi.(今日は気分がよくありません)

作り方

再帰代名詞は主語に合わせてmitisicivisiと変わり、動詞のすぐ前に置きます。色の付いた部分が動詞の語尾です。

元の形主語に合わせた形日本語
alzarsi(起きる)→ iomi alzo私は起きる
alzarsi(起きる)→ tuti alziあなたは起きる
alzarsi(起きる)→ lui/leisi alza彼・彼女は起きる
alzarsi(起きる)→ noici alziamo私たちは起きる
alzarsi(起きる)→ voivi alzateあなたたちは起きる
alzarsi(起きる)→ lorosi alzano彼らは起きる
vestirsi(服を着る)→ tuti vestiあなたは服を着る
divertirsi(楽しむ)→ noici divertiamo私たちは楽しむ

再帰代名詞は主語に合わせてmitisicivisiと変わり、動詞のすぐ前に置きます。動詞自体の語尾変化は、alzare-are動詞)やvestiredivertire-ire動詞)と同じ規則にしたがいます。辞書の見出し(不定詞)は動詞の語尾の-eを落としてsiを付けたalzarsivestirsiの形で載っていて、主語に合わせて変わるのは前の再帰代名詞と動詞の語尾の両方です。補助動詞poteredoverevolereと一緒に使うときは、再帰代名詞を補助動詞の前に置くか、不定詞のあとに付けるか、どちらも使えます(mi voglio alzarevoglio alzarmi)。近過去はessereと過去分詞で作り、主語の性・数に合わせて過去分詞の語尾を変えます(mi sono alzatami sono alzato)。同じ代名詞で、お互いに〜し合うという意味の文も作れます。Ci vediamo domani.(また明日会いましょう)のように、あいさつとしてもよく使われます。

日本語とのちが​い

動詞の語尾が主語を示すので、主語人称代名詞を省くのが普通です。これは日本語が文脈で主語を省くのに近い感覚です。

一方、動作が自分自身に向かうことを、動詞の前に別の単語(再帰代名詞)で示す点は日本語にない現象です。日本語は「起きる」と「起こす」のように動詞そのものを言い換えて自分に向かう動作を表しますが、イタリア語はalzare(起こす)にmitisiなどの代名詞を付けてalzarsi(起きる)にする、というように、同じ動詞の語幹から再帰代名詞で意味を作ります。

もう1つの違いは、近過去でのessereの使い方です。動詞ごとにessereavereかが決まっていた近過去(「近過去(essere)と過去分詞の一致」の記事)と違い、再帰動詞は動詞の種類にかかわらず常にessereを使い、過去分詞の語尾が主語の性・数に合わせて変わります。

直接目的語代名詞との​使い分け

再帰代名詞のmiticiviは、直接目的語代名詞と同じつづりです。違うのは3人称で、直接目的語はlolalileと受ける名詞の性・数で変わりますが、再帰代名詞は3人称も単数・複数ともsiのままです。

人称直接目的語代名詞再帰代名詞
1人称単数(iomimi
2人称単数(tutiti
3人称(luileilolasi
1人称複数(noicici
2人称複数(voivivi
3人称複数(lorolilesi

例文

各文の下に、単語ごとに「どの形か」と「なぜその形か」を書きます。

  1. Mi alzo alle sette.(私は7時に起きます)
  2. Mi → 再帰代名詞、1人称単数。動詞の前に置く。
  3. alzoalzarsiio現在形。alzareと同じ語尾oになる。
  1. A che ora ti svegli?(あなたは何時に目が覚めますか)
  2. ti → 再帰代名詞、2人称単数(tu)。
  3. sveglisvegliarsitu現在形。svegliareと同じ語尾iになる。
  1. Come si chiama?(お名前は何ですか、丁寧な言い方)
  2. si → 再帰代名詞、3人称(Lei)。chiamarsiは名前を尋ねる決まった言い方で使う。
  3. chiamachiamarsiLei現在形。chiamareと同じ語尾aになる。
  1. Noi ci vestiamo presto la mattina.(私たちは朝早く服を着ます)
  2. vestiamovestirsinoi現在形。vestireと同じ語尾iamoになる。
  1. Voi vi divertite al mare?(あなたたちは海で楽しんでいますか)
  2. divertitedivertirsivoi現在形。divertireと同じ語尾iteになる。
  1. Loro non si sentono bene.(彼らは気分がよくありません)
  2. si → 再帰代名詞、3人称複数。否定文でも再帰代名詞は動詞の前のまま。
  3. sentonosentirsiloro現在形。sentireと同じ語尾onoになる。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Iomi alzo / ti alzi / si alzaalle sei.
  2. Lorosi chiamano / ci chiamiamo / vi chiamateMarco e Anna.
  3. Noi nonci divertiamo / mi diverto / si divertonooggi.
答え
  1. mi alzo(主語がio
  2. si chiamano(主語がloro
  3. ci divertiamo(主語がnoi、否定文でも代名詞は動詞の前のまま)

参考に​した​資料

  • 級の所属: CILS A2 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A2で出る文法の一覧)「coniugazione attiva dei verbi regolari, dei verbi irregolari andare, bere, dare, dire, fare, stare, venire, e dei verbi modali ai seguenti modi e tempi: indicativo passato prossimo; imperfetto」(産出レベル)。再帰動詞(riflessivi)を名指しした項目はなく、動詞の活用に触れる一番近い項目を挙げました。PLIDA A2 Quaderno delle specifiche(ダンテ・アリギエーリ協会のイタリア語検定PLIDAの、A2の仕様書)には「Riflessivi e reciproci di alta frequenza (lavarsi, vedersi, ecc.)」とあります(2026-09-21閲覧)
  • Wikizionario(イタリア語版ウィクショナリー), Coniugazione di alzarevestiredivertireCC BY-SA)表の全人称を照合(2026-09-21閲覧)
  • 実用イタリア語検定 各級のレベル4級「平易なイタリア語を聴き・話し・読み・書くことができる。自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される」。このページは再帰動詞を名指ししていません(2026-09-21閲覧)
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