不定詞の使い方(per+不定詞、補助動詞+不定詞)
入門 2026-09-21
- CEFR A1
- CILS A1
- 伊検5級
不定詞(infinito)は、動詞が主語に合わせて変化する前の、辞書の見出しに載っている形です。ふつうの文では主語に合わせて活用した動詞が述語になり、不定詞はperのあとや、potere・dovere・volereのような補助動詞のあとで、そのままの形で使います。入門(CEFRのA1)の範囲では、per+不定詞と補助動詞+不定詞の2つの使い方を押さえれば足ります。
どんなときに使うか
動詞を辞書で調べるときの見出しの形が不定詞です。文の中では、perのあとに置いて「〜するために」という目的を表したり、potere・dovere・volere・preferireのような別の動詞のあとに置いて、2つの動作をつなげたりするときに使います。
- Studio l'italiano per parlare con gli amici.(友人と話すためにイタリア語を勉強しています)
- Voglio leggere questo libro.(この本を読みたいです)
- Mi piace leggere.(読むことが好きです)
作り方
不定詞そのものは主語によって変化しません。色の付いた部分が、不定詞を導く語です。
| 元の形 | 使い方 | 日本語 |
|---|---|---|
| studiare(勉強する)→ per+不定詞 | per studiare | 勉強するために |
| leggere(読む)→ volere+不定詞 | voglio leggere | 読みたいです |
| aprire(開ける)→ potere+不定詞 | posso aprire | 開けてもいいです |
| finire(終える)→ dovere+不定詞 | devo finire | 終えなければなりません |
| studiare(勉強する)→ preferire+不定詞 | preferisco studiare | 勉強するほうが好きです |
| leggere(読む)→ mi piace+不定詞 | mi piace leggere | 読むことが好きです |
不定詞はare・ere・ireのいずれかで終わる、辞書の見出しの形です。perのあとに不定詞を置くと「〜するために」という目的を表せます。potere・dovere・volereのような補助動詞のあとでは、不定詞は主語に合わせて変化せず、辞書の見出しのままの形で置きます。preferireやmi piaceのあとも同じで、leggereのように、2つ目の動詞は不定詞のままです。
日本語とのちがい
目的を表すper+不定詞は、日本語の「勉強するために」に近い感覚です。ただし語順は逆で、日本語は「勉強する」のあとに「ために」を続けますが、イタリア語はperを先に置き、そのあとに不定詞を置きます。
一方、補助動詞+不定詞は日本語にない構造です。日本語の「話せる」は動詞そのものを1語で可能の形に変えますが、イタリア語のposso parlareは、posso(できる)と、辞書の見出しの形のままのparlare(話す)という2つの動詞を並べて言います。「〜したい」も同じで、日本語は「話したい」と1語にまとめますが、イタリア語はvoglio parlareのように2語のままです。
perchéとの使い分け
理由を尋ねる・答えるperché(否定文と疑問文の記事で見た語)と、目的を表すper+不定詞は、どちらも「なぜ」に関わりますが働きが違います。
| 言い方 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| perché+動詞 | 理由を述べる | Studio l'italiano perché mi piace.(好きだからイタリア語を勉強しています) |
| per+不定詞 | 目的を述べる | Studio l'italiano per parlare con gli amici.(友人と話すためにイタリア語を勉強しています) |
perchéのあとには主語のある文(動詞が主語に合わせて変化した形)が続きますが、perのあとには不定詞(辞書の見出しの形)が続きます。
例文
各文の下に、単語ごとに「不定詞かどうか」と「なぜその形か」を書きます。
- Studio l'italiano per parlare con gli amici.(友人と話すためにイタリア語を勉強しています)
- per → 目的を表す前置詞。「〜するために」。
- parlare → 不定詞。perのあとは辞書の見出しの形のまま置く。
- Posso aprire la finestra?(窓を開けてもいいですか)
- Posso → potereのio現在形。
- aprire → 不定詞。posso(できる)のあとの動詞は主語に合わせて変化しない。
- Devo finire questo libro oggi.(今日、この本を終えなければなりません)
- Devo → dovereのio現在形。
- finire → 不定詞。dovereのあとでも語尾は変わらない。
- Voglio leggere questo libro.(この本を読みたいです)
- Voglio → volereのio現在形。
- leggere → 不定詞。volereのあとも辞書の見出しの形のまま。
- questo → 指示詞questoの、男性名詞libroに合わせた形。
- Preferisco studiare la sera.(夜に勉強するほうが好きです)
- Preferisco → preferireのio現在形(-isc-を挟む形)。
- studiare → 不定詞。preferireのあとも不定詞のまま。
- Mi piace leggere.(読むことが好きです)
- Mi piace → 決まった言い方。日本語の「好きだ」にあたる。
- leggere → 不定詞。mi piaceのあとに動詞を置くときも不定詞のまま使う。
練習問題
正しいものを選んでください。
- Voglio ( leggo / leggere / letto )questo libro.
- Devo ( finisco / finire / finito )questo libro.
- Studio l'italiano ( per parlare / per parlo / perché parlare )con gli amici.
答え
- leggere(volereのあとの動詞は不定詞のまま)
- finire(dovereのあとの動詞も不定詞のまま)
- per parlare(目的を表すperのあとには不定詞を置く。perchéのあとには不定詞ではなく主語のある文が続く)
参考にした資料
- 級の所属: CILS A1 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A1で出る文法の一覧)「infinito presente … finali in forma implicita introdotte da per con verbo all'infinito」(2026-09-21閲覧)
- Wikizionario(イタリア語版ウィクショナリー), Coniugazione di potere・dovere・volere・preferire(CC BY-SA)表の全人称を照合(2026-09-21閲覧)
- 実用イタリア語検定 5級レベル筆記 正解への対策ポイント「5級」(このページは不定詞を名指ししていません)(2026-09-21閲覧)