接続法現在の 主な 用法 (subjuntivo)
2026年10月9日
- 中級
- CEFR B1
接続法現在には、教科書が挙げる主な使い方が2つあります。1つは、「〜してほしい」「〜を期待する」「〜とは思わない」のように、前の動詞が願いや疑いを表すとき、que のあとの動詞に使う形です。もう1つは、você や vocês に向けた命令文です。どちらも、形は接続法現在の活用で作ります。
使う 場面
人に何かをしてほしいとき、そうなってほしいと期待するとき、そうだろうかと疑うときに使います。que のあとで言っていることは、願いや疑いの中身で、まだ事実ではありません。
- Quero que você estude comigo.(私はあなたに一緒に勉強してほしいです)
- Não acho que ele tenha carro.(私は彼が車を持っているとは思いません)
人に何かをするよう言う命令文にも使います。
- Abra a porta, por favor.(ドアを開けてください)
作り方
que の あとの 動詞
前の動詞に que を付け、そのあとの動詞を接続法現在にします。語尾は、-ar 動詞が -e・-emos・-em、-er 動詞と -ir 動詞が -a・-amos・-am です(eu と você・ele・ela は同形)。例外の ser、estar、ir、querer、saber、dar、haver の7つは、活用の記事の表にあります。前の動詞は、教科書の頁に次のものがあります。
| 前の動詞 | 意味 |
|---|---|
| querer que | 〜してほしい |
| esperar que | 〜を期待する |
| desejar que | 〜を願う |
| não achar que | 〜とは思わない |
Quero que você chegue cedo.(私はあなたに早く着いてほしいです)のように、前の動詞の主語(私)と、que のあとの動詞の主語(あなた)が別の人のときの形です。querer では、主語が同じときは que を使わずに不定詞を置きます。Quero estudar.(私は勉強したいです)は、Quero que eu estude とは、ふつうは言いません。
achar は、規範では否定のときに接続法を使います。Acho que ele tem carro.(私は彼が車を持っていると思います)は事実として言う文なので、tem のままです。
命令文
você に向けた命令文は、接続法現在の você・ele・ela の形で作ります。vocês に向けた命令文は、vocês・eles・elas の形です。作り方は、直説法現在の eu の形から-oを取って、語尾を付けます。-ar 動詞は -e・-em、-er 動詞と -ir 動詞は -a・-am です。ser は seja、ir は vá のように例外があるので、活用の記事の表で確かめてください。
- 動詞
- falar(話す)
- 直説法現在の eu
- falo
- você への命令文
- Fale
- vocês への命令文
- Falem
- 日本語
- 話して
- 動詞
- ouvir(聞く)
- 直説法現在の eu
- ouço
- você への命令文
- Ouça
- vocês への命令文
- Ouçam
- 日本語
- 聞いて
- 動詞
- ler(読む)
- 直説法現在の eu
- leio
- você への命令文
- Leia
- vocês への命令文
- Leiam
- 日本語
- 読んで
- 動詞
- ver(見る)
- 直説法現在の eu
- vejo
- você への命令文
- Veja
- vocês への命令文
- Vejam
- 日本語
- 見て
- 動詞
- escrever(書く)
- 直説法現在の eu
- escrevo
- você への命令文
- Escreva
- vocês への命令文
- Escrevam
- 日本語
- 書いて
- 動詞
- vir(来る)
- 直説法現在の eu
- venho
- você への命令文
- Venha
- vocês への命令文
- Venham
- 日本語
- 来て
教科書は、親しい相手には直説法現在の三人称単数の形を使った命令がよく使われる、と述べています。Come o pão.(パンを食べなさい)、Vem aqui.(ここに来なさい)のような形です。
日本語との 違い
日本語は、主語が同じでも別でも、「食べたい」「食べてほしい」と言い分けます。ポルトガル語は、querer では主語が同じなら不定詞(Quero comer)、別なら que と接続法(Quero que você coma)で言い分けます。
もう1つ、日本語は「〜てほしい」「〜とは思わない」のように、単語を足して願いや疑いを表します。ポルトガル語は、que のあとの動詞の形を変えて、それを事実として言い切っていないことを示します。
命令文は、日本語の「〜して」のように、動詞の形そのもので相手に言います。por favor を付けると、頼む言い方になります。
例文
- Quero que você estude comigo hoje.(私はあなたに今日一緒に勉強してほしいです)
- estude → estudar は -ar 動詞。querer que のあとなので接続法で、estudo の -o を取って -e を付ける。
- Espero que ela possa vir amanhã.(私は彼女が明日来られることを期待しています)
- possa → poder の eu の形 posso から作る。vir は不定詞のまま。
- Desejo que todos sejam felizes.(私は皆さんが幸せであることを願っています)
- sejam → ser は eu の形から作れない例外。todos に合わせた3人称複数の形。
- Não acho que ele tenha carro.(私は彼が車を持っているとは思いません)
- tenha → não achar que のあと。ter は eu の形 tenho から作る。
- Abra a porta, por favor.(ドアを開けてください)
- Abra → abrir の você への命令文。abra は接続法現在の形。
- Venham aqui amanhã.(明日ここに来て)
- Venham → vir の vocês への命令文。venho から作る。
練習問題
正しいものを選んでください。
- Espero que você ( venha / vem / vir ) amanhã.
- Quero ( estudar / que estudar / que estudo ) à noite.
- Por favor, vocês ( leiam / leem / ler ) este livro.
答え
- venha(esperar que のあとは接続法)
- estudar(querer で主語が同じなので不定詞)
- leiam(vocês への命令文は接続法の形)
参考に した 資料
- 級の所属: ブラジルのポルトガル語には、文法を級ごとに一覧にした公開資料は見つかっていません。教科書の第20課で習う項目で、日常会話の範囲(A2)の外にあるため、中級(CEFRのB1)に置いています。
- 規則の出典: 香川正子『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(白水社)第20課「接続法現在の主な用法」の「願望などの内容を表す」「命令文」(p.127)、練習問題10(p.129)