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saberとconhecer(知っている)

2026-10-09

saberとconhecerは、どちらも日本語にすると「知っている」です。conhecerは、会ったことのある人、行ったことのある場所、聞いたことのある曲のように、自分で接して知っているものに使い、あとに名詞が続きます。saberは、場所や時刻、出来事などを情報として知っていることに使い、あとにはonde・quando・queなどで始まる文が続くのが普通です。saberは、あとに不定詞を置くと「(習って)〜できる」の意味にもなります。

使う​場面

人や町を知っているか、何かの情報を知っているか、ある技能があるかを言うときに使います。

  • Eu conheço a professora Ana.(私はアナ先生を知っています)
  • A Ana sabe onde o Pedro mora.(アナはペドロがどこに住んでいるか知っています)
  • Meu filho sabe nadar.(私の息子は泳げます)

作り方

saberもconhecerも、主語に合わせて4つのつづりに変わります。saberはeuのときだけseiという特別な形になります。conhecerはeuのときにconheçoとçを使い、ほかは規則動詞の現在形の-er動詞と同じ語尾です。

作り方
元の形主語とsaberのつづり日本語
saber(知っている)→ eueu sei私は知っている
saber → você/ele/elavocê/ele/ela sabeあなたは・彼は・彼女は知っている
saber → nósnós sabemos私たちは知っている
saber → vocês/eles/elasvocês/eles/elas sabemあなたたちは・彼らは・彼女たちは知っている
作り方
元の形主語とconhecerのつづり日本語
conhecer(知っている)→ eueu conheço私は知っている
conhecer → você/ele/elavocê/ele/ela conheceあなたは・彼は・彼女は知っている
conhecer → nósnós conhecemos私たちは知っている
conhecer → vocês/eles/elasvocês/eles/elas conhecemあなたたちは・彼らは・彼女たちは知っている

あとに何が続くかで、どちらの動詞を使うかが決まります。

作り方
形意味例
conhecer+人会ったことがあって知っているVocês conhecem o meu pai?(私の父を知っていますか)
conhecer+場所行ったことがあるNós não conhecemos São Paulo.(私たちはサンパウロに行ったことがありません)
conhecer+曲聞いたことがあるEles conhecem essa canção.(彼らはその歌を聞いたことがあります)
saber+疑問詞で始まる文〜か知っているNós não sabemos quando o ônibus chega.(バスがいつ来るか、私たちは知りません)
saber+que+文〜ということを知っているEla sabe que eu moro aqui.(彼女は私がここに住んでいることを知っています)
saber+不定詞(習って)〜できるVocês sabem dançar?(あなたたちは踊れますか)

住所や答えのような、情報そのものを表す名詞なら、saberのあとに名詞を置くこともあります。Você sabe o endereço do hotel?(ホテルの住所を知っていますか)のように言います。

saberとpoderの​違い

saber+不定詞とpoder+不定詞は、どちらも日本語では「できる」です。saberは、習って身についた技能があるという意味です。poderは、その時の事情で可能かどうかを言います。泳ぎ方は知っていても、今日は事情があって泳げない、という文では2つを並べて使います。

saberとpoderの違い
動詞意味例
sei +不定詞技能があってできるEu sei cozinhar.(私は料理ができます)
posso +不定詞今の事情でできるAgora eu não posso cozinhar.(今は料理ができません)

日本語との​違い

日本語は「知っている」1つで、人にも場所にも情報にも使います。ポルトガル語は、自分で接して知っているものならconhecer、情報ならsaberと、動詞を2つに分けます。日本語の「ブラジルを知っていますか」は、ポルトガル語ではconhecerを使い、「ブラジルに行ったことはありますか」に近い意味になります。

日本語の「知る」は「知っている」と、〜ているの形で状態を言います。ポルトガル語は現在形のseiやconheçoのままで「知っている」の意味になります。

例文

  1. Eu conheço a professora Ana.(私はアナ先生を知っています)
  2. conheço → euのときのconhecerのつづり。会ったことのある人なのでconhecer。
  3. Seus pais conhecem Salvador?(ご両親はサルバドールに行ったことがありますか)
  4. conhecem → 主語のseus paisは3人称複数。場所を知っているのでconhecer。
  5. A Ana sabe onde o Pedro mora.(アナはペドロがどこに住んでいるか知っています)
  6. sabe → 主語のa Anaは3人称単数。ondeで始まる文が続くのでsaber。
  7. Nós sabemos que a loja abre às dez.(私たちはその店が10時に開くことを知っています)
  8. sabemos → nósのときのつづり。que+文が続くのでsaber。
  9. Meu filho sabe nadar.(私の息子は泳げます)
  10. sabe → 主語のmeu filhoは3人称単数。不定詞が続き、技能を言う。
  11. Eu sei dirigir, mas hoje não posso.(運転はできますが、今日はできません)
  12. sei → 技能があること。posso → 今日の事情でできないこと。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Você ( sabe / conhece ) Salvador?
  2. Eu não ( sei / conheço ) onde ela mora.
  3. Nós ( sabe / sabemos / sabem ) dançar.
答え
  1. conhece(場所を知っている)
  2. sei(ondeで始まる文が続く)
  3. sabemos(nósに合わせたつづり、不定詞が続く)

参考に​した​資料

  • 級の所属: ブラジルのポルトガル語には、入門の文法を一覧にした公開資料がありません。教科書の第9課で習う項目で、過去形より前に置かれているので、A2の最初の項目にしています。
  • 規則の出典: 香川正子『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(白水社)第9課(p.66、2つの動詞の活用と使い分け)、練習問題5(p.73)
  • Wiktionary(英語版ウィクショナリー)の活用表で現在形を照合(CC BY-SA、2026-10-09閲覧): saber、conhecer