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不規則な​過去分詞​(participio passato irregolare)

2026-09-21

近過去の過去分詞は、規則動詞なら-are・-ere・-ireの語尾から-ato・-uto・-itoに変えて作れますが、日常会話でよく使う動詞の中には、過去分詞が語幹から予測できない不規則な形を持つものが少なくありません。fare(する)のfatto、vedere(見る)のvistoのように、動詞ごとに覚える必要があります。入門(CEFRのA1)の範囲では、使用頻度の高い不規則な過去分詞を、avereを使うものとessereを使うものに分けて覚えれば足ります。

使う​場面

fare(する)、dire(言う)、vedere(見る)のように、日常会話でとても頻繁に使う動詞ほど、過去分詞が不規則な形を持つ傾向があります。avereを使う動詞にもessereを使う動詞にも不規則な過去分詞があるので、助動詞は「近過去(avere+過去分詞)」と「近過去(essere)と過去分詞の一致」で見た決め方のまま、過去分詞だけを動詞ごとに音で覚えます。

  • Ho fatto i compiti.(宿題をしました)
  • Marco ha visto un film.(マルコは映画を見ました)
  • Sono nato a Milano.(私はミラノで生まれました)

作り方

不規則な過去分詞は語幹+語尾の規則からは作れないので、動詞ごとにそのまま覚えます。色の付いた部分が不規則な過去分詞です。まずavereを使う動詞です。

作り方
元の形近過去日本語
fare(する)→ ioho fatto私はしました
dire(言う)→ tuhai dettoあなたは言いました
leggere(読む)→ leiha letto彼女は読みました
scrivere(書く)→ noiabbiamo scritto私たちは書きました
vedere(見る)→ voiavete vistoあなたたちは見ました
prendere(取る)→ lorohanno preso彼らは取りました
mettere(置く)→ ioho messo私は置きました
aprire(開ける)→ tuhai apertoあなたは開けました
chiudere(閉める)→ leiha chiuso彼女は閉めました
bere(飲む)→ noiabbiamo bevuto私たちは飲みました
rispondere(答える)→ voiavete rispostoあなたたちは答えました
chiedere(尋ねる)→ lorohanno chiesto彼らは尋ねました
perdere(失くす)→ ioho perso私は失くしました
scegliere(選ぶ)→ tuhai sceltoあなたは選びました

続けてessereを使う動詞です。過去分詞の語尾は、こちらも主語の性と数に合わせてo・a・i・eに変わります。

作り方
元の形近過去日本語
essere(〜だ・主語が男性)→ iosono stato私はいました(男性)
essere(〜だ)→ leiè stata彼女はいました
venire(来る・主語が女性)→ tusei venutaあなたは来ました(女性)
venire(来る・主語が男性複数)→ noisiamo venuti私たちは来ました(男性)
nascere(生まれる・主語が男性)→ iosono nato私は生まれました(男性)
nascere(生まれる)→ leiè nata彼女は生まれました
rimanere(残る・主語が女性複数)→ voisiete rimasteあなたたちは残りました(女性)

fatto、detto、letto、scritto、visto、preso、messo、aperto、chiuso、bevuto、risposto、chiesto、perso、sceltoはavereを使い、過去分詞の語尾は主語が変わっても同じ形のままです。stato、venuto、nato、rimastoはessereを使い、主語の性と数に合わせて語尾が変わります。statoはessere自身の過去分詞で、stare(いる・調子である)の過去分詞も同じstatoです。

日本語との​違い

不規則な過去分詞を動詞ごとに音で覚える必要がある点は、日本語にもある現象です。日本語でも「する」は「した」、「来る」は「来た」のように、語尾の規則変化からは説明しにくい過去形を持つ動詞があり、これらは1語ずつ覚えます。イタリア語では日常会話の頻出動詞ほど不規則な過去分詞を持つ傾向が強く、規則動詞よりも先に音で覚えてしまったほうが会話で使いやすくなります。

一方、動詞ごとに過去分詞の形は大きく変わっても、その動詞が使う助動詞(avereかessereか)は変わらない点は、日本語にない考え方です。fare・dire・vedereなどは形が不規則でも助動詞は変わらずavereのままで、essere・venire・nascere・rimanereは形が不規則でも助動詞は変わらずessereのままです。

例文

各文の下に、単語ごとに「どの過去分詞か」と「なぜその形か」を書きます。

  1. Ho fatto una torta per il compleanno di Anna.(アンナの誕生日にケーキを作りました)
  2. Ho fatto → fare・io。fareの過去分詞は規則のatoでなく不規則なfatto。
  1. Marco ha detto la verità.(マルコは本当のことを言いました)
  2. ha detto → dire・lui(マルコ)。direの過去分詞は不規則なdetto。
  1. Noi abbiamo visto un film italiano.(私たちはイタリアの映画を見ました)
  2. abbiamo visto → vedere・noi。vedereの過去分詞は不規則なvisto。
  1. Anna ha preso un treno per Milano.(アンナはミラノ行きの電車に乗りました)
  2. ha preso → prendere・lei(アンナ)。prendereの過去分詞は不規則なpreso。
  1. Io sono nato a Roma.(私はローマで生まれました)
  2. sono nato → nascere・io(男性)。nascereの過去分詞は不規則なnatoで、essereを使うので主語が男性単数ならoで終わる。
  1. Le mie sorelle sono rimaste a casa.(私の姉妹たちは家に残りました)
  2. sono rimaste → rimanere・loro(女性)。rimanereの過去分詞は不規則なrimastoで、essereを使い、主語が女性複数なのでeになる。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Io( ho fatto / ho fato / sono fatto )molti errori.
  2. Marco( ha visto / è visto / ha vedeto )un film ieri.
  3. Anna e Paolo( sono nati / hanno nato / sono nato )a Milano.
答え
  1. ho fatto(fareの不規則な過去分詞、avereを使う)
  2. ha visto(vedereの不規則な過去分詞、avereを使う)
  3. sono nati(nascereはessereを使い、主語が男女混合の複数なのでi)

練習問題(例文の穴埋め7問)

参考に​した​資料