CILS(シエナの検定)
2026-09-22(更新:2026-10-03)
CILS(チルス)は、シエナ外国人大学(Università per Stranieri di Siena)が問題の作成と採点を行う、イタリア政府認定のイタリア語の検定です。レベルはA1からC2までの6つで、受けるレベルを選んで申し込みます。日本では、大阪のイタリア文化会館が年に2回実施しています。このサイトの文法のシリーズは、CILSのA1とA2の文法の一覧に合わせています。
6つのレベル
レベルの分け方はCEFRと同じです。B1から上は、UNOからQUATTROまでの名前が付いています。下の表は、イタリア文化会館の案内にある目安です。
| レベル | 目安 | 授業時間 |
|---|---|---|
| A1 | 基礎。自己紹介ができ、住んでいるところや持ち物について質問したり答えたりできる | 約50〜100時間 |
| A2 | 初級。家族、買い物、仕事など、身近な話題の表現を理解して使える | 約100〜150時間 |
| UNO(B1) | 中級。日常生活でよくある場面で適切な言葉が使え、イタリア旅行が問題なくできる | 約150時間 |
| DUE(B2) | 中上級。勉強や仕事で、的確に意思を伝えられる | 約250〜300時間 |
| TRE(C1) | 上級。公の場面や仕事でも状況に合ったイタリア語が使え、機関や企業と交渉できる | 約400〜500時間 |
| QUATTRO(C2) | 最上級。公式・非公式のあらゆる場面と、仕事でコミュニケーションがとれる | 約750〜1,000時間 |
問題に使われる単語は、A1が約850語、A2が約1,200語です。このサイトでは、A1を「入門」、A2を「初級」と呼んでいます。
試験の科目
どのレベルも、次の5つの科目を受けます。口頭試験もすべてのレベルにあります。
| 科目 | イタリア語の名前 |
|---|---|
| 聴解 | Ascolto |
| 読解 | Comprensione della lettura |
| 文法 | Analisi delle strutture di comunicazione |
| 作文 | Produzione scritta |
| 口頭試験 | Produzione orale |
合格の基準
5つの科目のすべてで基準の点に届くと合格です。満点は、A1とA2が60点、B1から上が100点です。
基準に届かなかった科目は、18か月以内なら、その科目だけを受け直せます。受け直しは別の会場でもできます。初めて受けるレベルでは、5科目すべてを受ける必要があります。
採点はシエナ外国人大学で行われ、結果は試験の約3か月後に出ます。認定に有効期限はありません。
日本での実施
シエナ外国人大学の会場の一覧には、日本の会場として大阪と東京のイタリア文化会館が載っています。2026年の日程と受験料を案内しているのは大阪です(2026-10-03時点)。
大阪の試験は、6月と12月の年2回です。2026年は6月21日(日)と12月6日(日)で、会場は中之島フェスティバルタワーです。12月の試験の申し込みは、8月5日から10月5日まででした。受験料は次のとおりです。
| レベル | 5科目 | 1科目 |
|---|---|---|
| A1 | 15,000円 | 3,500円 |
| A2 | 15,000円 | 3,500円 |
| UNO(B1) | 20,000円 | 4,500円 |
| DUE(B2) | 23,000円 | 5,000円 |
| TRE(C1) | 24,000円 | 5,500円 |
| QUATTRO(C2) | 27,000円 | 6,500円 |
受けられるのは、イタリア以外の国籍の人、イタリアの外で暮らすイタリア系の人、イタリアへ移り住んだ人です。ほかに受験資格はありません。
資格の使い道
DUE(B2)に合格すると、イタリアの大学に入るときのイタリア語の試験が免除されます。UNO(B1)は、イタリアの市民権を申請するときに求められるレベルです。
日本の検定である伊検との違いは伊検とCILSの違いにあります。
A1とA2の文法の一覧
シエナ外国人大学は、レベルごとに、試験で扱う文法の一覧を出しています。このサイトの文法のシリーズは、入門がA1の一覧、初級がA2の一覧に合わせています。
| レベル | 主な内容 |
|---|---|
| A1 | 定冠詞と不定冠詞、名詞の性と数、essereとavere、規則動詞の現在と近過去、命令法のtuとvoi |
| A2 | 名詞と形容詞の一致、目的語の代名詞、基数詞と序数詞、前置詞と定冠詞の結合、規則動詞とよく使う不規則動詞の近過去と半過去 |
A2の一覧は「Oltre alle strutture previste nel livello A1」(A1で決められた項目に加えて)で始まり、A1の内容の上に積み重なります。どちらの一覧も、読んで分かればよい項目と、自分で使えるようにする項目を分けています。
参考にした資料
- イタリア文化会館東京「イタリア語検定試験」(2026-10-03閲覧)。6つのレベルの目安、授業時間、単語の数、受けられる人、DUEの大学入学。
- イタリア文化会館大阪「CILSイタリア語検定試験」(2026-10-03閲覧)。科目、2026年の日程、受験料、受け直し。
- シエナ外国人大学「La valutazione」(2026-10-03閲覧)。満点、合格の基準、18か月以内の受け直し、結果の時期。
- シエナ外国人大学「GIAPPONE」(2026-10-03閲覧)。日本の会場の一覧。
- シエナ外国人大学「Livello CILS UNO-B1」(2026-10-03閲覧)。市民権の申請に求められるレベル。
- CILS A1 Sillabo delle strutture morfosintatticheとA2(2026-10-03閲覧)。A1とA2の文法の一覧。