伊検(実用イタリア語検定)
2026-09-22(更新:2026-10-03)
伊検(実用イタリア語検定)は、特定非営利活動法人イタリア語検定協会が1995年から行っている、日本の検定です。級は5級から1級までの6つで、5級が入口です。試験は春と秋の年2回で、次の第63回は2026年10月11日(日)です。このサイトでは、5級を入門、4級を初級の目安にしています。
級と目安
協会は、級ごとの目安を次のように案内しています。準2級は2013年にできた級です。
| 級 | 目安 |
|---|---|
| 5級 | 初歩的なイタリア語が分かる。挨拶、紹介、質問への返事ができる |
| 4級 | 平易なイタリア語を聞き、話し、読み、書ける。自己紹介、簡単な道案内、買い物、バールでの注文ができる |
| 3級 | 日常生活に必要な基本的なイタリア語を理解し、表現できる。伝言、簡単な電話、手紙などの基本的な表現ができる |
| 準2級 | 基本文法の総合的な知識があり、日常生活全般に必要なイタリア語を理解し、表現できる |
| 2級 | 日常生活や仕事に必要なイタリア語を理解し、一般的なイタリア語を読み、書き、聞き、話せる |
| 1級 | 広く社会生活に必要なイタリア語を十分に理解し、自分の考えを的確に表現できる |
協会は、この目安は各級の難しさを保証するものではないと断っています。伊検の級とCEFRのレベルを対応させた表は、協会の案内にありません。5級を入門(A1)、4級を初級(A2)とするのは、このサイトの目安です。
試験の中身
どの級も、リスニングと筆記があります。3級から上は作文が加わり、2級と1級は一次試験に合格すると、二次試験で口述試験を受けます。
- 級
- 5級
- 時間
- 80分
- リスニング
- 20点前後
- 筆記
- 36点前後
- 作文
- なし
- 口述
- なし
- 級
- 4級
- 時間
- 80分
- リスニング
- 26点前後
- 筆記
- 36点前後
- 作文
- なし
- 口述
- なし
- 級
- 3級
- 時間
- 100分
- リスニング
- 26点前後
- 筆記
- 56点前後(作文を含む)
- 作文
- 20点
- 口述
- なし
- 級
- 準2級
- 時間
- 120分
- リスニング
- 22点前後
- 筆記
- 57点前後(作文を含む)
- 作文
- 20点
- 口述
- なし
- 級
- 2級・1級
- 時間
- 120分
- リスニング
- 22点前後
- 筆記
- 37点前後
- 作文
- 20点
- 口述
- 二次試験で40点
5級と4級はすべてマークシートです。配点は回によって少し変わります。問題冊子は、5級から設問も指示もイタリア語で書かれています。
合格の基準
合計点のほかに、リスニングと筆記のそれぞれに合格の基準点があります。作文のある級は、作文にも基準点があります。基準点は回ごとに決まります。2級と1級の二次試験は、40点のうち24点が基準です。
2級と1級で一次試験に合格して二次試験に届かなかったときは、次の回に限り、一次試験が免除されます。
日程と受験料
試験は春と秋の年2回です。次の表は、第63回(2026年秋)の日程です。
| 第63回 | |
|---|---|
| 試験日 | 一次試験は10月11日(日)。二次試験は11月29日(日)で、2級と1級だけ |
| 申し込み | 7月1日〜8月13日(受付は終わっています) |
| 受験料 | 5級5,220円、4級6,220円、3級8,220円、準2級9,220円、2級12,220円、1級15,220円 |
| 併願 | 隣り合う2つの級を同じ回に受けられる。5級と4級で11,220円 |
| 会場 | 北海道、宮城、東京、石川、愛知、京都、大阪、岡山、広島、福岡、沖縄と、イタリアのミラノ |
| 結果 | 一次試験は11月18日(水)から |
受験料は、事務手数料の220円を含んだ金額です。申し込みはウェブだけで受け付けています。
受験者の数
1995年の第1回から第58回までに、延べ120,469人が申し込み、104,212人が受験して、40,172人が合格しました。
- 級
- 5級
- 申込者
- 27,792人
- 受験者
- 23,539人
- 合格者
- 14,970人
- 合格率
- 63.6%
- 級
- 4級
- 申込者
- 38,236人
- 受験者
- 32,739人
- 合格者
- 14,109人
- 合格率
- 43.1%
- 級
- 3級
- 申込者
- 34,363人
- 受験者
- 29,907人
- 合格者
- 7,894人
- 合格率
- 26.4%
- 級
- 準2級
- 申込者
- 5,226人
- 受験者
- 4,633人
- 合格者
- 1,534人
- 合格率
- 33.1%
- 級
- 2級
- 申込者
- 11,196人
- 受験者
- 10,162人
- 合格者
- 1,349人
- 合格率
- 13.3%
- 級
- 1級
- 申込者
- 3,447人
- 受験者
- 3,238人
- 合格者
- 317人
- 合格率
- 9.8%
申込者がいちばん多いのは4級です。3級から合格率が3割を切ります。2018年度の申込者は女性が63.7%で、年代では20代が24.6%でいちばん多く、40代と50代がそれぞれ18.7%でした。
資格の使い道
1級の合格者は、全国通訳案内士試験の筆記試験で、語学の科目が免除されます。協会は、大学が取得を勧めている例、専門学校が卒業の単位にしている例、就職で語学力の証明に使われている例を挙げています。
イタリアの検定であるCILSとの違いは伊検とCILSの違いにあります。
参考にした資料
- イタリア語検定協会「検定概要」(2026-10-03閲覧)。各級の目安、試験の方法、第58回までの申込者・受験者・合格者、資格の使い道。
- イタリア語検定協会「試験結果」(2026-10-03閲覧)。級ごとの試験時間、配点、合格の基準。
- イタリア語検定協会トップページ(2026-10-03閲覧)。第63回の試験日、会場、申込期間。
- イタリア語検定協会「出願方法」(2026-10-03閲覧)。受験料。
- イタリア語検定協会について(2026-10-03閲覧)。法人の名前、第1回の年。