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イタリア語検定の比較

2026年10月20日

日本で話題になるイタリア語の検定は4つあります。伊検(実用イタリア語検定)は日本の検定、CILS・CELI・PLIDAはイタリアの検定です。イタリア外務・国際協力省は、イタリアの3つにローマ・トレ大学の検定を加えた4つを、互いに通用する資格として認めています(制度の名前はCLIQ)。伊検はこの制度に入っていません。

4つの検定の比較

運営
伊検
特定非営利活動法人イタリア語検定協会
CILS
シエナ外国人大学
CELI
ペルージャ外国人大学
PLIDA
ダンテ・アリギエーリ協会
級・レベル
伊検
5級〜1級の6つ(準2級を含む)
CILS
A1、A2、UNO、DUE、TRE、QUATTRO
CELI
Impatto、1〜5の6つ
PLIDA
A1〜C2の6つ
CEFRとの対応
伊検
協会の案内に対応表はない
CILS
A1〜C2
CELI
Impatto=A1、1=A2、2=B1、3=B2、4=C1、5=C2
PLIDA
A1〜C2
話す試験
伊検
2級と1級の二次試験だけ
CILS
全レベルにある
CELI
全レベルにある
PLIDA
全レベルにある
日本の会場
伊検
国内11か所とミラノ(秋の第63回)。春はオンライン
CILS
東京と大阪のイタリア文化会館
CELI
東京のイタリア文化会館の案内あり。ペルージャの会場一覧では愛知と京都
PLIDA
東京(ダンテ・アリギエーリ協会東京)
年間の回数
伊検
春と秋の年2回
CILS
年2回(6月と12月)
CELI
年3回(3月はB2まで、6月と11月は全レベル)
PLIDA
東京の案内には2026年11月22日だけ出ている
受けるときの条件
伊検
なし
CILS
イタリア国籍でない人など
CELI
成人向けの一般の試験(CELI Immigrati と Adolescenti は別区分)
PLIDA
協会の会員になる必要がある

伊検

イタリア語検定協会が1995年から春と秋に行っています。5級から1級まであり、準2級は2013年にできた級です。協会の案内に、CEFRとの対応表はありません。

第63回は2026年10月11日(日)に行われました。2026年10月20日の時点で、協会のページに次の回の日程は出ていません。受験料は5級が5,220円、1級が15,220円です。事務手数料220円がこの金額に入っているかは、出願方法のページとトップページで書き方が違います。受けるときは出願方法のページで確かめてください。

協会は、伊検がイタリアでも広く知られていると案内し、大学が取得を勧めている例や、就職で語学力の証明に使われている例を挙げています。1級の合格者は、全国通訳案内士試験の筆記試験で、語学の科目が免除されます。詳しくは伊検(実用イタリア語検定)にあります。

CILS

シエナ外国人大学が問題の作成と採点を行います。5つの科目をすべて受け、すべてで基準に届くと合格します。届かなかった科目は18か月以内に受け直せます。認定に有効期限はありません。

東京のイタリア文化会館のイタリア語学校が、2026年12月3日(木)と4日(金)にイタリア文化会館東京で実施します。申し込みは2026年10月22日(木)10:00までです。この期間のあとに受ける人は、イタリア文化会館東京のCILSのページで次の回の日程を確認してください。レベルによって日が違い、B1・B2・C1は3日、A1・A2・C2は4日です。受験料(5科目)はA1とA2が10,000円、B1が16,000円、B2が19,000円、C1が21,000円、C2が24,000円です。

大阪のイタリア文化会館は、2026年12月6日(日)に中之島フェスティバルタワーで実施し、受験料はA1とA2が15,000円から、C2が27,000円までです。東京と大阪で金額が違います。2027年の日本の日程は、2026年10月20日の時点で見つかりませんでした。シエナ外国人大学の日程表では、2027年は6月10日と12月2日です。詳しくはCILS(シエナの検定)にあります。伊検とCILSの科目や合格の仕方の違いは伊検とCILSの違いにあります。

CELI

ペルージャ外国人大学の評価・認証センター(CVCL)は1987年からの経験があり、検定はヨーロッパの言語試験機関協会(ALTE)の品質マークを持っています。レベルはCELI Impatto(A1)、CELI 1(A2)、CELI 2(B1)、CELI 3(B2)、CELI 4(C1)、CELI 5(C2)です。

東京のイタリア文化会館のイタリア語学校の案内には、CELIを年3回(3月はB2まで、6月と11月は全レベル)、イタリア文化会館東京で行うとあります。ただし、同じページの2026年の欄には2024年の日付が残っていて、受験料は「未定」です。ペルージャの日程表では、一般のCELIの試験日は2026年11月11日、2027年3月9日、2027年6月11日、2027年11月16日です。ペルージャが2026年9月1日付で出した海外の会場の一覧には、日本は愛知県の長久手(Aichi University of the Arts)と京都(SCHOLARUM)が載っていて、東京のイタリア文化会館は載っていません。日本の会場と日程は、受ける前に会場へ確かめる必要があります。

ペルージャの案内には、CELI 3をイタリアの大学がイタリア語を母語としない学生に割り当てる枠で入学するための資格として、教育・大学・研究省が認めているとあります。CELI 4とCELI 5は、イタリア語を母語とする入学者と同じ条件で使えます。

PLIDA

ダンテ・アリギエーリ協会が、ローマ・ラ・サピエンツァ大学の監修のもとで出しています。聴解・読解・作文・口述の4科目を受け、4科目のそれぞれで30点のうち18点以上が合格です(PLIDAの規則 Regolamento v1.1)。

東京ではダンテ・アリギエーリ協会東京が実施します。2026年は11月22日(日)で、A2からC2までを調布市文化会館たづくりで行い、申し込みは10月9日から11月6日までです。受験料(4科目)はA2が12,000円、B1とB2が18,000円、C1とC2が26,000円で、別に協会の年会費がかかります(2026年に受ける人は3,000円)。結果は試験の約2か月後に出ます。詳しくはPLIDA(ダンテの検定)にあります。

目的別の選び方

目的別の選び方
目的案内にあること
日本で今の力を確かめる伊検は5級5,220円から、国内11か所(秋)で受けられる。話す試験はない
話す力と書く力も確かめるCILS、CELI、PLIDAは全レベルに口頭(口述)の試験がある
イタリアの大学に入るCILSのDUE(B2)とPLIDAのB2は、大学入学時のイタリア語の試験が免除される(イタリア文化会館東京とダンテ・アリギエーリ協会東京の案内)。CELI 3は、非イタリア語話者の枠での入学資格として認められる(ペルージャの案内)
イタリアの市民権(B1)イタリアの市民権の申請に求められるのはB1(シエナ外国人大学のUNOの案内)。CLIQの4機関の証明書は互いに通用する(イタリア文化会館東京の案内)
日本で通訳案内士になる伊検1級の合格者は、全国通訳案内士試験の筆記試験の語学科目が免除される
仕事で語学力を示す伊検は就職での証明に使われている(協会の案内)。PLIDAのB2は就労時に語学力を示せるレベル(東京の案内)。CELIは仕事と勉強に使える証明書(ペルージャの案内)

CELIには、市民権の申請に使うB1として「CELI 2 i cittadinanza」があります。ペルージャの日程表によると、この区分の試験(CELI Immigrati)は、イタリアの会場だけで行われます。

参考にした資料

  1. 伊検とCILSの違い伊検とCILSの違いを比べて、自分に合う試験を選べます。
  2. CEFRとは(ヨーロッパ言語共通参照枠)CEFRの6つのレベルの意味と、このサイトの入門・初級との対応が分かります。
  3. CILS(シエナの検定)CILSの6つのレベルと日本での受け方が分かり、受けるレベルを選べます。
  4. PLIDA(ダンテの検定)PLIDAのしくみと、東京での受け方が分かります。