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電話での​やり取り​(al telefono)

2026-09-27

イタリア語で電話に出るときは、決まってPronto?と言います。名乗り方や、相手を尋ねる言い方、取り次ぐ言い方にも、電話ならではの決まった言い方があります。Prontoは、電話交換手が回線の準備ができたことを知らせていた言い方から出た、電話に出るときだけの決まり文句です。

電話の​受け答え

色の付いた部分が、電話ならではの決まった言い方です。

電話の受け答え
場面言い方日本語
電話に出るPronto?もしもし
名乗るSono Paolo Bianchi.パオロ・ビアンキです
相手を尋ねる(丁寧)Vorrei parlare con la signora Marinetti.マリネッティさんはいらっしゃいますか
誰が電話をかけてきたか尋ねる(丁寧)Chi lo/la desidera?どちら様でしょうか
誰が電話をかけてきたか尋ねる(くだけた)Chi parla?どなたですか

Accademia della Cruscaは、Prontoという言い方の由来を「dall'avviso che era pronto il collegamento」(回線の準備ができた、という知らせから)と説明しています。電話に出たらまずPronto?とだけ言い、名乗るときはSono+名前、または「自己紹介の話し方の記事」で見たMi chiamo…を使います。誰からの電話かを尋ねるときも、対面のあいさつとは別の決まった言い方を使います。Chi lo/la desidera?は店や会社が客に使う丁寧な尋ね方で、探している相手が男性ならChi lo desidera?、女性ならChi la desidera?と、代名詞lo/laを相手の性に合わせます。学習サイトの対話例にも、男性を尋ねるChi lo desidera?と、女性を尋ねるChi la desidera?の両方が出てきます。家族や友人どうしのくだけた電話ではChi parla?とだけ尋ねます。相手の名前を先に名乗られていても、これらの尋ね方を最初に置く順番はよく使われます。

待たせる​・取り次ぐ​言い方

電話を保留にするときや、ほかの人に代わるときの決まった言い方です。

待たせる・取り次ぐ言い方
場面言い方日本語
少し待ってもらうAttenda un attimo, per favore.少々お待ちください
取り次ぐ(丁寧)Vedo se la signora Marinetti può parlarle.マリネッティが出られるか確認します
取り次ぐ(くだけた)Te lo/la passo subito.すぐ代わります
電話を切るとき(丁寧)La ringrazio per la Sua disponibilità.お手数をおかけしました
電話を切るとき(くだけた)Ci sentiamo presto!また電話するね

Attendaは、「命令法Leiと代名詞の位置の記事」で見たLeiに対する命令形で、くだけた場面ではUn attimo, per favore.のように命令形を省いて言うこともよくあります。取り次ぐときは、電話の相手を主語にせず、代わりに出る人を主語にしてVedo se…(〜が出られるか確認します)と言い、くだけた場面では代わる相手が男性ならTe lo passo subito.、女性ならTe la passo subito.(すぐ代わります)のように、代名詞lo/laで相手の性を受けます。切るときのあいさつも、あらたまった場面とくだけた場面で言葉が変わり、La ringrazio per la Sua disponibilità(お手数をおかけしました)は丁寧な相手に、Ci sentiamo presto!(また電話するね)は親しい相手に使います。

会社や店に電話をかけたときの、丁寧な場面のやり取りは次のようになります。

  1. A: Pronto, Galleria Boccioni.(もしもし、ボッチョーニ画廊です)
  2. B: Buongiorno, sono Paolo Bianchi. Vorrei parlare con la signora Marinetti, per favore.(こんにちは、パオロ・ビアンキです。マリネッティさんはいらっしゃいますか)
  3. A: Attenda un attimo, per favore. Vedo se la signora Marinetti può parlarle.(少々お待ちください。マリネッティが出られるか確認します)
  4. C: Pronto, sono Francesca Marinetti.(もしもし、フランチェスカ・マリネッティです)
  5. B: Buongiorno signora Marinetti, sono Paolo Bianchi. La ringrazio per la Sua disponibilità.(こんにちは、マリネッティさん。パオロ・ビアンキです。お手数をおかけしました)
  6. C: Prego. Arrivederci.(どういたしまして。失礼します)

日本語との​違い

もしもしとPronto?は、どちらも電話に出るときだけに使う決まり文句で、対面のあいさつとは別に用意されている点が似ています。ただし、Prontoが電話に出るときに限られ、自分からかけるときや対面のあいさつには使わないという範囲までは、一次資料で確認できていません。学習サイトの例文はPronto, chi parla?のように、電話に出た直後の言葉として紹介しています。もう1つの違いは、Chi la desidera?のように、対面のあいさつにはない「電話をかけてきた相手を尋ねる」ための決まった言い方が、電話には別に用意されている点です。取り次ぎの言い方も、日本語の「少々お待ちください」に近いAttenda un attimo, per favore.はありますが、そのあとVedo se…と、確認する動作の主語を自分自身にして続ける言い方は、日本語の決まり文句をそのまま単語ごとに置き換えただけでは出てきません。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Rispondendo al telefono si dice( Ciao? / Pronto? / Buongiorno? ).
  2. Per far aspettare qualcuno si dice( Attenda un attimo, per favore. / Chi la desidera? / Ci sentiamo presto! ).
  3. Per chiudere una telefonata in modo formale si dice( Ci sentiamo presto! / La ringrazio. / Te lo passo subito. ).
答え
  1. Pronto?(電話に出るときだけの決まり文句)
  2. Attenda un attimo, per favore.(待ってもらうときの丁寧な言い方)
  3. La ringrazio.(丁寧に切るときの言い方。くだけた場面はCi sentiamo presto!)

参考に​した​資料