条件文se+直説法(periodo ipotetico)
初級 2026-09-21
- CEFR A2
- CILS A2
- 伊検4級
seで条件を表す文は、複文の入口の記事でse+直説法現在、直説法現在の形を扱いましたが、seのあとには近過去も使え、あとに続く文には命令法も使えます。この記事では、seのあとに続く文の時制の組み合わせを整理します。初級(CEFRのA2)の範囲では、seのあとに直説法(現在形・近過去)を置く3つの組み合わせを押さえれば足ります。
どんなときに使うか
「〜たら」「〜なら」「〜ば」に当たる条件を言うときはseを使います。日本語のこの3つの言い方は、イタリア語ではすべてseの1語にまとまります。習慣的な条件にはse+現在形、すでに済んでいる条件にはse+近過去を使い、続く文には現在形か命令法を置きます。未来形(futuro)や接続法(congiuntivo)を使う条件文は、この記事の範囲外の中級(B1)の言い方です。
- Se piove, resto a casa.(雨が降ったら、家にいます)
- Se hai fame, mangia.(お腹が空いているなら、食べて)
- Se hai finito, usciamo.(終わったなら、出かけましょう)
作り方
seの文(条件節)と、続く文(帰結節)の時制の組み合わせをまとめます。色の付いた部分がseと動詞です。
| 元の形 | seの文+続く文 | 日本語 |
|---|---|---|
| piovere(雨が降る)+restare(残る)→ io(現在+現在) | Se piove, resto a casa. | 雨が降ったら、家にいます |
| avere fame(お腹が空いている)→ tu+mangiare(食べる)→ tu(現在+命令法) | Se hai fame, mangia. | お腹が空いているなら、食べて |
| finire(終える)→ tu(近過去)+uscire(出る)→ noi(近過去+現在) | Se hai finito, usciamo. | 終わったなら、出かけましょう |
| c'è il sole(太陽が出ている)+andare(行く)→ noi(現在+現在) | Se c'è il sole, andiamo al mare. | 太陽が出ていたら、海に行きます |
| essere stanco(疲れている)→ tu+riposare(休む)→ tu(現在+命令法) | Se sei stanco, riposa. | 疲れているなら、休んで |
seのあとの文(条件節)には直説法の現在形か近過去を置き、続く文(帰結節)には直説法の現在形か命令法を置きます。この3つの組み合わせはどれも使えます。現在形+現在形、現在形+命令法、近過去+現在形です。seの文を先に置くときは、続く文の前にコンマを置きます(複文の入口の記事で見た決まりと同じです)。seのあとに未来形を置く言い方(Se pioverà, resterò a casa.)は、この記事では扱いません。
日本語とのちがい
seが条件を表す働きは、日本語の「たら」「なら」「ば」と役割の面で近い感覚です。ただし日本語の「たら」「なら」「ば」は文の終わりに付きますが、イタリア語のseは文の頭に置き、条件の文をあとに続けます。
もう1つの違いは、日本語の「たら」「なら」「ば」を場面によって使い分けるのに対し、イタリア語ではこの記事の範囲であればすべてseの1語で済む点です。Se piove, resto a casa.は「雨が降ったら」でも「雨が降るなら」でも訳せますが、イタリア語の文自体はSeのまま変わりません。
quandoとの使い分け
seは「起こるかどうか分からないこと」を条件として言うときに使い、quandoは複文の入口の記事で見たように「起こる時」を言うときに使います。同じ文でもseとquandoでは意味が変わります。
| 使う場面 | 接続詞 | 例 |
|---|---|---|
| 起こるかどうか分からない条件 | se | Se piove, resto a casa.(雨が降ったら、家にいます) |
| 必ず起こる、または習慣的な時 | quando | Quando piove, resto sempre a casa.(雨が降るときは、いつも家にいます) |
例文
各文の下に、単語ごとに「どの時制か」と「なぜその形か」を書きます。
- Se piove, resto a casa.(雨が降ったら、家にいます)
- Se → 条件を表す接続詞。
- piove → piovereの現在形。seのあとは直説法現在。
- resto → restareのio現在形。続く文も直説法現在。
- Se hai fame, mangia.(お腹が空いているなら、食べて)
- Se → 条件を表す接続詞。
- mangia → mangiareのtu命令形。続く文には命令法も使える。
- Se hai finito, usciamo.(終わったなら、出かけましょう)
- Se → 条件を表す接続詞。
- hai finito → finireの近過去(avere+過去分詞)。すでに終わっているという条件。
- usciamo → uscireのnoi現在形。
- Se c'è il sole, andiamo al mare.(太陽が出ていたら、海に行きます)
- Se → 条件を表す接続詞。c'è il soleで「太陽が出ている」という言い方。
- Quando piove, resto sempre a casa.(雨が降るときは、いつも家にいます)
- Quando → 習慣的な時を表す接続詞。seの「〜たら」とは違い、毎回起こることを言う。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( Se / Ma / E )hai fame, mangia qualcosa.
- Se piove, ( resto / restare / restavo )a casa.
- Se hai finito i compiti, ( usciamo / uscire / uscite ).
答え
- Se(起こるかどうか分からない条件を導く。maとeは文の頭に置いても条件にならない)
- resto(seのあとの続く文は直説法現在)
- usciamo(主語がnoi、直説法現在)
参考にした資料
- 級の所属: CILS A2 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A2で出る文法の一覧)産出レベルの一覧に「la frase complessa: ... ipotetiche introdotte da se」とあります(2026-09-21閲覧)
- イタリア語版Wikipedia, Periodo ipotetico「I. Della realtà」(2026-09-21閲覧)
- 実用イタリア語検定 各級のレベル4級「平易なイタリア語を聴き・話し・読み・書くことができる。自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される」。このページは条件文を名指ししていません(2026-09-21閲覧)