複文の入口e・ma・perché・quando・se(congiunzioni)
入門 2026-09-21
- CEFR A1
- CILS A1
- 伊検5級
e・ma・perché・quando・seは、2つの文を1つにつなぐときに使う接続詞です。eとmaは対等な2つの文を並べ、perché・quando・seはあとの文を前の文に従わせる形でつなぎます。入門(CEFRのA1)の範囲では、この5つの接続詞の使い方と、それぞれがつなぐ文の順番を押さえれば足ります。
どんなときに使うか
2つの短い文をそのまま並べる代わりに、eで「そして」、maで「しかし」とつなぐと、1つのまとまった文になります。perchéは理由を、quandoは時を、seは条件を、それぞれあとの文で説明するときに使います。perchéは疑問詞と不定の単語の記事や否定文と疑問文と語順の記事で「なぜ」と尋ねる疑問詞としても出てきましたが、ここでは理由を答える接続詞としてのperchéを扱います。
- Marco abita a Roma e Anna abita a Milano.(マルコはローマに住み、アンナはミラノに住んでいます)
- Il libro è piccolo, ma è bello.(その本は小さいですが、美しいです)
- Non esco perché sono stanco.(疲れているので、出かけません)
作り方
2つの文をつなぐとき、接続詞は自分がつなぐ文の頭に置きます。色の付いた部分が接続詞です。
| 元の形 | 接続 | 日本語 |
|---|---|---|
| Marco parla italiano. Anna studia il giapponese.(並べる) | Marco parla italiano e Anna studia il giapponese. | マルコはイタリア語を話し、アンナは日本語を勉強します |
| Il libro è piccolo. Il libro è bello.(対比) | Il libro è piccolo, ma è bello. | その本は小さいですが、美しいです |
| Non esco. Sono stanco.(理由) | Non esco perché sono stanco. | 疲れているので、出かけません |
| Arrivo a casa. Mangio.(時) | Quando arrivo a casa, mangio. | 家に着いたら、食事をします |
| Sei stanco. Non esci.(条件) | Se sei stanco, non esci. | 疲れているなら、出かけません |
eとmaで2つの文をそのまま並べるときは、それぞれの文の動詞はそのままです。maの前にはコンマを置くのが普通です。perché・quando・seは、それが導く文の頭に置いて、主な文との関係(理由・時・条件)を示します。quando・seの文を前に出すこともでき、その場合は主な文の前にコンマを置きます。seのあとは、この記事の範囲では直説法現在のまま使います。
日本語とのちがい
接続詞が自分のつなぐ文の頭に単独の単語として立つ点は、日本語の「そして」「しかし」と役割の面で近い感覚です。eとmaも、2つの文の境目にそのまま置く独立した単語で、日本語の接続語と同じように使えます。
一方で、perché・quando・seのようにあとの文を前の文に従わせる接続詞の位置は、日本語にない現象です。日本語では「疲れているので」「家に着いたら」のように、理由や時を表す言葉は文の終わりに付き、その文自体が主な文の前に来ます。イタリア語では逆に、perché・quando・seを文の頭に置き、その文を主な文の前にも後ろにも置けます。Non esco perché sono stanco.のように理由の文をあとに置くことも、Quando arrivo a casa, mangio.のように前に置くこともできますが、日本語の「ので」「たら」は必ず文の終わりに付き、その文は主な文の前にしか来ません。
疑問詞のperchéとの使い分け
| 使い方 | 例 | 日本語 |
|---|---|---|
| 疑問詞(理由を尋ねる) | Perché non esci?(なぜ出かけないのですか) | 理由を尋ねる |
| 接続詞(理由を説明する) | Non esco perché sono stanco.(疲れているので出かけません) | 理由を説明する |
例文
各文の下に、どの接続詞か、何と何をつないでいるかを書きます。
- Marco e Anna abitano a Roma.(マルコとアンナはローマに住んでいます)
- e → 2つの語をつなぐ接続詞、「そして・〜と」。ここでは主語Marco・Annaを並べる。
- Il libro è piccolo, ma è bello.(その本は小さいですが、美しいです)
- ma → 対比を示す接続詞、「しかし・〜が」。前にコンマを置くのが普通。
- Non esco perché sono stanco.(疲れているので、出かけません)
- perché → 理由を説明する接続詞。あとの文の頭に置く。
- Quando arrivo a casa, mangio.(家に着いたら、食事をします)
- Quando → 時を表す接続詞。この文のように前に出すときは、主な文の前にコンマを置く。
- Se sei stanco, non esci.(疲れているなら、出かけません)
- Se → 条件を表す接続詞。あとの文には直説法現在のsei(essereのtu現在形)を使う。
- Ieri non sono uscito perché ho lavorato molto.(昨日はたくさん働いたので、外出しませんでした)
- perché → 理由を説明する接続詞。
- sono uscito → uscireの近過去(essere+過去分詞)。
- ho lavorato → lavorareの近過去(avere+過去分詞)。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( Sono stanco, ma esco. / Sono, ma stanco esco. / Ma sono stanco, esco. )
- Studio l'italiano ( e / ma / se )parlo anche un po' di giapponese.
- ( E / Ma / Se )hai fame, mangiamo.
答え
- Sono stanco, ma esco.(maは自分がつなぐ文の頭に置き、前にコンマを置く)
- e(ancheが加えることを示すので、対比のmaや条件のseは合わない)
- Se(条件を表す接続詞)
参考にした資料
- 級の所属: CILS A1 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A1で出る文法の一覧)「la frase complessa: proposizioni coordinate introdotte da e e ma」「la frase complessa: proposizioni subordinate causali introdotte da perché, temporali introdotte da quando, finali in forma implicita introdotte da per con verbo all'infinito」。seを使う条件文は、この一覧の産出(自分で作る)レベルには載らず、受容(読んで分かる)レベルの「proposizioni... ipotetiche introdotte da se」に載るだけです。産出レベルはCILS A2「ipotetiche introdotte da se」に上がりますが、e・perché・quandoと同じ基本的な文の組み立てなので、この記事では入門の範囲にまとめて扱っています(2026-09-21閲覧)
- イタリア語版Wikipedia, Congiunzione (linguistica)「Congiunzioni coordinanti」「Congiunzioni subordinanti」(2026-09-21閲覧)
- 実用イタリア語検定 5級レベル筆記 正解への対策ポイント「5級」。このページには接続詞を名指しした記述はありません(2026-09-21閲覧)