名前と苗字の順番(nome e cognome)
2026-09-27
イタリア語の名前は、名(nome)が先、苗字(cognome)があとの順番です。Marco Rossiは、Marcoが名、Rossiが苗字で、山田太郎のように苗字を先に置く日本語の伝統的な順番とは逆です。
名前の順番
イタリア語では、日常の名乗りや地の文で名前を書くときの語順は名が先、苗字があとです。イタリア語版Wikipediaのcognomeの項目も、「人の名の後に必ず苗字を書くのが正しい使い方である」と述べていて、地の文で苗字を先に置く逆順は、広く見られるものの「誤った習慣」だとしています。一方、書類の記入欄では、事務上の理由から苗字が先になっていることもよくあります。Mi chiamo Marco Rossi: Marco è il mio nome, Rossi è il mio cognome.(私はマルコ・ロッシといいます。マルコが名、ロッシが苗字です)のように名乗ります。
| イタリア語 | 日本語 | 注記 |
|---|---|---|
| Marco Rossi(nome cognome) | 太郎 山田(順が逆) | イタリア語は名が先 |
並べ方が変わる場面
苗字を先に置く書き方が求められる場面として、アルファベット順の一覧や、公的な書類があります。この場合も、cognomeの項目は、Rossi, Marioのように、苗字と名の間にコンマを入れることを勧めています。Nell'elenco dei clienti, il suo nome compare come «Rossi, Marco».(顧客の一覧では、名前は「Rossi, Marco」の形で出てきます)という書き方です。
| 場面 | 書き方 | 日本語 |
|---|---|---|
| 通常の名乗り | Marco Rossi | 名 苗字 |
| アルファベット順の一覧 | Rossi, Marco | 苗字, 名(コンマで区切る) |
日本語との違い
日本語版Wikipediaの人名の項目によると、日本語は中国語・ハンガリー語などと同じく、苗字を先に置く順番が普通で、名を先に置く言語の名前は「ファーストネーム」と呼ばれることがあります。同じ項目は、2019年に文部科学大臣が関係機関に対して、日本語の名前を書くときも苗字を先にする表記を求めた、とも述べています。イタリア語の通常の名乗りは名が先、苗字があとで、日本語の伝統的な順番とは逆です。アルファベット順の一覧でだけ苗字を先に置く点は、苗字を先に並べる日本語の発想と重なる、数少ない場面です。書類の記入欄が「nome」と「cognome」に分かれているときは、自分の名と苗字を逆の欄に書いてしまわないよう注意します。イタリアの書類では「Cognome(苗字)」が先、「Nome(名)」が後に配置されていることもよくあります。
練習問題
正しいものを選んでください。
- Il suo nome è Marco e il suo cognome è Rossi. Il suo nome completo è( Marco Rossi / Rossi Marco / Rossi, Marco ).
- In un elenco alfabetico dei clienti, il nome di Mario Rossi si scrive( Mario Rossi / Rossi Mario / Rossi, Mario ).
- Se scriviamo
Yamada Tarōnell'ordine tradizionale giapponese, viene prima( il cognome / il nome / nessuno dei due ).
答え
- Marco Rossi(通常の名乗りは名が先、苗字があと)
- Rossi, Mario(一覧では苗字を先に、コンマで区切る)
- il cognome(日本語の伝統は苗字が先。イタリア語の通常の名乗りは名が先で逆)
参考にした資料
- Wikipedia(IT), Cognome「In italiano è uso corretto scrivere il cognome sempre dopo il nome proprio di persona, con la sola eccezione... come negli elenchi alfabetici, dove tuttavia il cognome dovrebbe essere separato dal nome da una virgola」名が先・苗字があとの順番と、一覧でのコンマ区切りの例外を述べる(2026-09-27閲覧)
- Wikipedia(JA), 人名「日本や中国、ハンガリアなどでは姓から名の順で表記することが一般的である」「2019年には文部科学大臣が関係機関に対し姓→名の表記を要請した」日本語の伝統的な順番と2019年の要請を述べる(2026-09-27閲覧)
- Wikipedia(IT), Passaporto italiano「cognome (1) nome (2)」旅券のデータ欄がcognome、nomeの順に並ぶことの根拠。公的書類で苗字が先になる例(2026-09-27閲覧)