感嘆文と接続詞(o・invece・allora・infatti・non solo… ma anche)
初級 2026-09-21
- CEFR A2
- CILS A2
- 伊検4級
感嘆文は、Che・Come・Quantoを文の頭に置いて「なんて〜だろう」という驚きや感動を表します。o・invece・allora・infatti・non solo… ma ancheは、複文の入口の記事で扱ったe・maと同じく2つの文や語をつなぐ接続詞で、場面によって使い分けます。初級(CEFRのA2)の範囲では、感嘆文の3つの作り方と、5つの接続詞の使い分けを押さえれば足ります。
どんなときに使うか
驚いたり感心したりしたことを一言で言うときは、感嘆文を使います。天気や料理、人の性質など、日常のさまざまな場面で使う言い方です。oは2つの選択肢のどちらかを尋ねるとき、inveceは前の内容や予想と違う事実を対比するとき、alloraは前の内容から結果を導くときや会話の続きを促すとき、infattiは前の内容を裏付けるとき、non solo… ma ancheは1つだけでなくもう1つも付け加えて強調するときに使います。
- Che bello!(なんてすてきなんでしょう)
- Vuoi il tè o il caffè?(紅茶かコーヒー、どちらがいいですか)
- Fa freddo, allora prendo il cappotto.(寒いので、コートを着ます)
作り方
感嘆文はChe・Come・Quantoを文の頭に置いて作ります。接続詞はつなぐ文や語の間に置きます。色の付いた部分が感嘆文を作る語、または接続詞です。
| 元の形 | 感嘆文・接続 | 日本語 |
|---|---|---|
| bello(形容詞・すてき) | Che bello! | なんてすてきなんでしょう |
| freddo(形容詞・寒い、名詞のように使う) | Che freddo! | なんて寒いんでしょう |
| gentile(形容詞・親切)+sei(essereのtu現在形) | Come sei gentile! | なんて親切なんでしょう |
| grande(形容詞・大きい)+è(essereのlui/lei現在形) | Quanto è grande! | なんて大きいんでしょう |
| tè、caffè(選ぶ2つのもの) | Vuoi il tè o il caffè? | 紅茶かコーヒー、どちらがいいですか |
| vado a piedi、prende l'autobus(違う人を対比) | Io vado a piedi, Anna invece prende l'autobus. | 私は歩いて行きますが、アンナはバスに乗ります |
| fa freddo、prendo il cappotto(結果) | Fa freddo, allora prendo il cappotto. | 寒いので、コートを着ます |
| Marco è stanco、dorme già(裏付け) | Marco è stanco: infatti dorme già. | マルコは疲れています。実際、もう寝ています |
| studio l'italiano、studio il francese(追加) | Studio non solo l'italiano, ma anche il francese. | イタリア語だけでなく、フランス語も勉強しています |
Cheはあとに形容詞や名詞を置くだけで感嘆文になり、動詞は要りません。形容詞で性質を言うときは、Comeとquantoのあとにessereの活用(sei・èなど)を置いてから形容詞を続けます。Come parli bene!のように動詞を続ける言い方もありますが、この記事では形容詞の型だけを扱います。oは2つの選択肢の間に、inveceは対比する文の主語のあとに置きます。alloraは結果を導く文の頭に置くほか、単独でAllora?(それで?)のように会話の続きを促す言い方にもなり、infattiは前の内容を裏付ける文の頭に置き、non solo… ma ancheはnon soloを1つ目、ma ancheを2つ目の前に置いてコンマでつなぎます。
日本語とのちがい
Che・Come・Quantoを文の頭に置いて驚きを表す語順は、日本語の「なんて」を文の頭に置く感覚に近いです。
一方、Come sei gentile!のように、形容詞で性質を言う感嘆文でessereの活用を挟む点は日本語にない現象です。日本語の「なんて親切なの」は動詞の一致を考えずに言えますが、イタリア語のCome sei gentile!は、話し相手(tu)に合わせたessereの形seiを置かないと文になりません。
接続詞では、non solo… ma ancheの2語で1つ目と2つ目を挟む形が、日本語の「〜だけでなく〜も」に近い感覚です。一方、inveceが「ma(しかし)」と重なる場面を持ちながらも、前の内容や予想と違う事実を並べて対比するときに選ばれる使い分けは、日本語の「しかし」だけでは区別されない現象です。
maとの使い分け
普段の逆接にはma、前の内容や予想と違う事実を並べて対比するときにはinveceを使うことが多いです。
| 使う場面 | 接続詞 | 例 |
|---|---|---|
| 一般的な逆接・対比 | ma | Sono stanco, ma esco.(疲れていますが、出かけます) |
| 前の内容と違う事実を対比する | invece | Io vado a piedi, Anna invece prende l'autobus.(私は歩いて行きますが、アンナはバスに乗ります) |
例文
各文の下に、単語ごとに「どの働きか」と「なぜその形か」を書きます。
- Che bello!(なんてすてきなんでしょう)
- Che → 感嘆文を作る語。あとに形容詞や名詞を置くだけで、動詞は要らない。
- Che freddo oggi!(今日はなんて寒いんでしょう)
- Che → freddoの前に置いて、寒さへの驚きを表す。
- Come sei gentile!(なんて親切なんでしょう)
- Come → ここではあとにessereの活用を置き、性質への驚きを表す感嘆文。sei → essereのtu現在形。話し相手の性質に驚く言い方。
- Quanto è grande!(なんて大きいんでしょう)
- Quanto → ここではあとにessereの活用を置き、大きさへの驚きを表す感嘆文。è → essereのlui/lei現在形。
- Vuoi il tè o il caffè?(紅茶かコーヒー、どちらがいいですか)
- o → 2つの選択肢をつなぐ接続詞。
- Marco è stanco: infatti dorme già.(マルコは疲れています。実際、もう寝ています)
- infatti → 前の文の内容を裏付ける接続詞。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( Che / Come / Quanto )buono, questo gelato!
- Prendo il tè, Marco ( o / invece / infatti )prende il caffè.
- Fa caldo, ( o / allora / ma )apriamo la finestra.
答え
- Che(Cheはあとに形容詞や名詞を置くだけで感嘆文になる)
- invece(違う人の選択を対比する)
- allora(前の内容から結果を導く)
参考にした資料
- 級の所属: CILS A2 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A2で出る文法の一覧)産出(自分で作る)レベルの一覧に「la frase semplice: proposizioni esclamative」「la frase complessa: proposizioni coordinate introdotte da o, invece, allora, infatti, non solo ... ma anche」とあります(2026-09-21閲覧)
- イタリア語版Wikipedia, Congiunzione (linguistica)「Congiunzioni coordinanti」(2026-09-21閲覧)
- 実用イタリア語検定 各級のレベル4級「平易なイタリア語を聴き・話し・読み・書くことができる。自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される」。このページは感嘆文や接続詞を名指ししていませんが、買い物やバールでの注文(Vuoi il tè o il caffè?のような言い方)に役立つ内容です(2026-09-21閲覧)