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所有形容詞と​家族の​単数の​無冠詞​(aggettivi possessivi

入門 2026-09-21

所有形容詞は「私の」「あなたの」のように、名詞が誰のものかを示す語で、miotuosuonostrovostroloroの6つがあります。名詞の性と数に合わせてつづりを変え、定冠詞と一緒に使うのが基本です。ただし家族を表す単数の名詞の前では、loro以外、定冠詞を付けません。入門(CEFRA1)の範囲では、6つの所有形容詞の作り方と、定冠詞との組み合わせ方、家族の単数で冠詞を省く決まりを押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

持ち物や家族が誰のものかを言うときに所有形容詞を使います。定冠詞と所有形容詞を一緒に名詞の前に置くのが基本の作り方ですが、madre(母)やfratello(兄弟)のような家族を表す単数の名詞の前では、loroのとき以外、定冠詞を省きます。suoは「彼の」「彼女の」のどちらにも使え、持ち主の性別ではなく持たれているものの性・数に合わせてつづりを選びます。

  • Ho il mio libro.(私の本を持っています)
  • Mia madre abita a Roma.(私の母はローマに住んでいます)
  • Suo fratello è simpatico.(彼の・彼女の兄弟は感じがいいです)

作り方

所有形容詞は6つの人称ごとに、名詞の性と数に合わせて4つのつづりを使い分けます(loroだけは1つのつづりのまま変わりません)。色の付いた部分が所有形容詞です。まず、定冠詞と一緒に使う基本のつづりです。

元の形所有形容詞つき日本語
libro(本・男性・単数、私の)il mio libro私の本
casa(家・女性・単数、あなたの)la tua casaあなたの家
libri(本・男性・複数、彼・彼女の)i suoi libri彼・彼女の本(複数)
case(家・女性・複数、私たちの)le nostre case私たちの家(複数)
zaino(リュック・男性・単数、あなたたちの)il vostro zainoあなたたちのリュック
amiche(友人・女性・複数、彼らの)le loro amiche彼らの友人(複数)

所有形容詞はmio/mia/miei/mietuo/tua/tuoi/tuesuo/sua/suoi/suenostro/nostra/nostri/nostrevostro/vostra/vostri/vostreと4つのつづりに分かれますが、loroだけは性・数に関係なくloroのまま変わりません。定冠詞は名詞の性・数と頭の音に合わせて選ぶ点はこれまでと同じです。suosuoisuasueは、持ち主が彼か彼女かに関係なく、持たれている名詞の性・数だけで選びます。

続けて、家族を表す単数の名詞の前で定冠詞を省く決まりです。

元の形所有形容詞つき日本語
madre(母・女性・単数、私の)mia madre私の母
padre(父・男性・単数、あなたの)tuo padreあなたの父
fratello(兄弟・男性・単数、彼・彼女の)suo fratello彼・彼女の兄弟
sorella(姉妹・女性・単数、彼らの、例外的に冠詞あり)la loro sorella彼らの姉妹

madrepadrefratellosorellaのように家族を表す単数の名詞は、所有形容詞が付くときだけ定冠詞を省きます。ただしloroは例外で、家族の単数でもla loro sorellaのように定冠詞を付けたままにします。名詞が複数になれば、家族を表す名詞でもi miei fratelliのように定冠詞を付けます。

日本語とのちが​い

所有形容詞を名詞の前に置く語順は、日本語の「私の本」「あなたの家」と同じです。「の」にあたる位置に所有形容詞が来ると考えると、語順はそのまま使えます。

一方、所有形容詞が名詞の性・数に合わせてつづりを変える点と、定冠詞と所有形容詞を一緒に置く点は、日本語にない現象です。日本語の「私の」は名詞が何であっても形が変わりませんが、イタリア語のmiomio/mia/miei/mieのように名詞に合わせて選びます。さらに、「私の本」に定冠詞を重ねてil mio libroと言うのも、日本語にはない作り方です。

もう1つの違いは、suoが持ち主の性別を示さない点です。日本語の「彼の」「彼女の」は持ち主で言い分けますが、イタリア語のsuo fratelloは、持ち主が彼でも彼女でも同じつづりのままで、文脈で判断します。家族を表す単数の名詞だけ定冠詞を省く決まりも、日本語の「私の母」のような言い方には現れない、イタリア語だけの例外です。

形容詞の​一致との​使い分け

nuovograndeのような形容詞(形容詞の一致の記事)は多くの場合名詞のあとに置き、それ自体は冠詞を連れてきません。所有形容詞は名詞の前に置き、家族の単数を除いて定冠詞も一緒に使います。定冠詞・所有形容詞・名詞・形容詞の順(il mio libro nuovo)で並べれば、どちらの規則も守れます。

使う場面位置と作り方
色・大きさなどの様子を言う形容詞名詞のあとに置き、定冠詞は付けないHo un libro nuovo.(新しい本を持っています)
誰のものかを言う所有形容詞名詞の前に置き、定冠詞も一緒に付けるHo il mio libro.(私の本を持っています)

例文

各文の下に、どの所有形容詞か、なぜそのつづりになるかを書きます。

  1. Questo è il mio libro.(これは私の本です)
  2. il mio → 定冠詞+所有形容詞・男性・単数。libroに合わせてmioを選ぶ。
  1. Mia madre lavora a Roma.(私の母はローマで働いています)
  2. Mia → 所有形容詞・女性・単数。madreは家族を表す単数の名詞なので定冠詞を付けない。
  1. Suo fratello studia italiano.(彼の・彼女の兄弟はイタリア語を勉強しています)
  2. Suo → 所有形容詞・男性・単数。持ち主が彼か彼女かはこの文だけではわからない。
  1. I miei amici sono simpatici.(私の友人たちは感じがいいです)
  2. I miei → 定冠詞(複数)+所有形容詞・男性・複数。amicoは家族を表す名詞ではないので、単数でも複数でも定冠詞を省かない。
  1. La loro sorella abita a Milano.(彼らの姉妹はミラノに住んでいます)
  2. La loro → 定冠詞+所有形容詞lorosorellaは家族の単数だが、loroのときは定冠詞を付ける。
  1. Il vostro zaino è nuovo.(あなたたちのリュックは新しいです)
  2. Il vostro → 定冠詞+所有形容詞・男性・単数。zainoに合わせてvostroを選ぶ。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Questo èil mio / la mia / i mieilibro.
  2. Mio / Mia / Mieipadre abita a Tokyo.
  3. Suo / Il loro / Lorofratello studia a Milano.
答え
  1. il miolibroは男性・単数)
  2. Miopadreは家族の単数、定冠詞なし)
  3. Il loroloroのときは家族の単数でも定冠詞を付ける)

参考に​した​資料

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