c'èとci sono(costruzione esistenziale)
入門 2026-09-21
- CEFR A1
- CILS A1
- 伊検5級
c'è・ci sonoは、「〜があります」「〜がいます」と、ものや人の存在を言うときに使う言い方です。essereのè・sonoにciという小さな単語が付いてできていて、主語が単数か複数かでc'è・ci sonoを使い分けます。入門(CEFRのA1)の範囲では、c'è・ci sonoの作り方と、同じessereから来るè・sonoとの使い分けを押さえれば足ります。
どんなときに使うか
聞き手がまだ知らない人やものの存在を言うときにc'è・ci sonoを使います。逆に、既に話題になっているものの場所や状態を説明するときはè・sonoを使います。C'è Marco?(マルコはいますか)のように、知っている人でも「いるかどうか」を尋ねる文はc'èです。否定はnon c'è・non ci sonoで作り、疑問文は語順を変えず、文末に「?」を付けるだけです。
- C'è un treno per Roma.(ローマ行きの電車があります)
- Non c'è pane in casa.(家にパンがありません)
- Quanti studenti ci sono in aula?(教室に学生が何人いますか)
作り方
c'èはciとèが結びついた形、ci sonoはciとsonoが並んだ形です。単数の主語にはc'è、複数の主語にはci sonoを使います。色の付いた部分がその作り方です。
| 元の形 | 存在文 | 日本語 |
|---|---|---|
| essere(〜です)→ è(三人称単数) | c'è | 〜があります・〜がいます(単数) |
| essere → sono(三人称複数) | ci sono | 〜があります・〜がいます(複数) |
| c'è(肯定) | non c'è | 〜がありません・〜がいません(単数) |
| ci sono(肯定) | non ci sono | 〜がありません・〜がいません(複数) |
ci(そこに、を表す小さな単語)とèが合わさるとき、ciのiを落としてc'èとアポストロフィでつなぎます。ci sonoではsonoが子音で始まるので、ciはそのまま残り、アポストロフィも付けません。否定はnon c'è・non ci sonoのように、nonをc'è・ci sonoの直前に置くだけで作ります。疑問文も語順を変えず、文末の「?」だけで作ります。
日本語とのちがい
ciというもう1つの単語がessereに加わって新しい言い方を作る点は、日本語にない現象です。日本語の「ある」「いる」はそのままの形で存在を言えますが、イタリア語ではessereだけでは存在文にならず、ciを付けたc'è・ci sonoという専用の言い方が必要です。
一方で、存在を伝える文と、状態を説明する文で言い方を変える点は、日本語の「〜がある」と「〜は…だ」の使い分けに近い感覚です。存在を新しく伝える文にはc'è・ci sono(「〜がある・いる」)、既に話に出たものの場所や状態を説明する文にはè・sono(「〜は…だ」)を使うと考えると、区別がつかみやすくなります。
もう1つ日本語にない現象は、c'è・ci sonoが後ろに続く名詞の数(単数か複数か)に合わせて変わる点です。日本語の「ある」「いる」は、後ろの名詞が1つでも複数でも変わりません。
essereとの使い分け
| 使う場面 | 動詞 | 例 |
|---|---|---|
| 初めて話に出す、まだ知らないものや人の存在 | c'è / ci sono | C'è un treno per Roma.(ローマ行きの電車があります) |
| 既に話に出たものの場所や状態を説明する | è / sono | Il treno è in ritardo.(その電車は遅れています) |
例文
各文の下に、c'è・ci sonoかèかの選び方と、なぜそうなるかを書きます。
- C'è un treno per Roma.(ローマ行きの電車があります)
- C'è → ci+èが結びついた形。単数のun trenoの存在を言う。
- un treno → 不定冠詞+treno。初めて話に出す、特定しない1本の電車。
- Non c'è pane in casa.(家にパンがありません)
- Non c'è → c'èの否定形。nonをc'èの直前に置く。
- pane → 男性名詞・単数。冠詞を付けず「パンというもの」がないことを言う。
- Quanti studenti ci sono in aula?(教室に学生が何人いますか)
- ci sono → 複数の主語studentiの存在を尋ねる形。
- Quanti → quanto(指示・疑問の記事で扱った疑問詞)の男性複数形。studentiに合わせて変化する。
- Marco è a scuola.(マルコは学校にいます)
- è → 主語Marcoが既に分かっている人なので、存在文ではなく普通のessereを使う。
- C'è uno studente nuovo a scuola.(学校に新入生が1人います)
- C'è → 初めて話に出す、不特定の学生の存在を言う。
- Non ci sono amici a casa.(家に友達がいません)
- ci sono → 複数の主語amiciの存在を言う形。nonを直前に置いて否定する。
- amici → amico(男性・単数)の複数形。冠詞を付けず、不特定の友達の存在を言う。
練習問題
正しいものを選んでください。
- ( C'è / Ci sono / Sono )un treno per Milano?
- Marco ( è / c'è / ci sono )a scuola.
- ( C'è / Ci sono / Sono )due studenti in aula.
答え
- C'è(単数un trenoの存在)
- è(Marcoという既に分かっている主語なので、存在文ではなく普通のessere)
- Ci sono(複数due studentiの存在)
参考にした資料
- 級の所属: CILS A1 Sillabo delle strutture morfosintattiche(シエナ外国人大学が実施するイタリア語検定CILSの、A1で出る文法の一覧)「coniugazione attiva di essere e avere」。c'è・ci sonoはこの一覧に独立した行が無く、essere・avereの活用の中に含まれる項目として扱われています(2026-09-21閲覧)
- イタリア語版Wikipedia, Particella pronominale「Pronomi locativi」(2026-09-21閲覧)
- 実用イタリア語検定 5級レベル筆記 正解への対策ポイント「動詞はessere、avere」(2026-09-21閲覧)